2000年2月発売
プッシュプッシュ
スウェーデン産ハード・ロック・バンド、ミッドナイト・サンのシンガーのセカンド・ソロ。キャッチーなハード・ポップ路線が売りの彼には珍しく、今風のヘヴィ音像を強調した方向性に驚くが、カヴァーも含むバラードをはじめ、メロディの本質は変わらない。
ディストーテッド・ヴューズディストーテッド・ヴューズ
米メロディアス・ハード・バンドのギタリストによるソロ3作目。ジャズやクラシックと基礎を踏まえただけにテクは申し分なし。その余裕によって生み出される音楽は様式美メタルのテイストを交えたフュージョン系で、フォーマルなれど聴きやすい魅力にあふれている。
オヴリヴィオン・デイズオヴリヴィオン・デイズ
ネオ・プログレの歌姫ラナ・レーンのブレーンによる単独作第3弾。緻密なドラマ性をスマートに練り込んだプログレ・ロック作だが、TVドラマのテーマ(6)をさりげなくカヴァーするご愛嬌も。思わずニンマリさせるやら、ハッと息飲むスリルありの意欲作だ。
邪悪の烙印邪悪の烙印
複数のバンドのメンバーが集まったブラック・メタル・ユニットの3作目。世紀末をビシバシと感じさせる刹那的なムードを女性voやメロディアスのコーラスで描いた異色作だ。確かに病的な一面もあるにはあるがその退廃的な作風はクセになりそうな魅力を持つ。
NEO KAMIKAZENEO KAMIKAZE
イントロのギターが静かに新しい時代の始まりを告げる。澄み切った視線で仰ぎ見る大空。この風に乗って舞い上がれ。何て美しい音風景、痺れるような高揚感。(2)(3)のリミックスは、今までAIRと接点がなかったアンビエント〜クラブ派にも是非聴いてほしい。
letter to friends e.p.letter to friends e.p.
パンク的なスタイルをベースにしながらも、“うたごころ”のあるメロディ・ラインと、よりロック的なサウンドを融合。99年7月にリリースされた最新マキシの再発。