音楽むすび | 2003年6月発売

デビュー20周年を期して編まれたアンソロジー。10周年記念2枚組ベストから10年ぶりの続編を謳い、DISC-3／4と銘打った2枚組構成、そのDISC-4には海外オンリー・リリースの音源をセレクトし、新録セルフ・リメイクも収録、などなどさまざまな仕掛けで熱烈なファン心をくすぐる。

ロックステディの粋で微妙なリズムをやらさせたら屈指の人気グループ、ロッキングタイムのニュー・シングルは井上陽水のカヴァー。とても誠実なカヴァーで、ゆったりした裏打ちビートに静かな歌心が沁みる。カップリングはスライ&ザ・ファミリー・ストーンのカヴァー。

待望の1stアルバムは、ダンス・ポップを極めた堂々の作品。TBS系ドラマ『こちら本池上署』の主題歌ほか3枚のシングルに加え、新曲も収録。深みを増したエレクトロ・サウンドが味わえる。

菊池一仁と金築卓也によるユニット“BREATH”のファースト・アルバム。ニューヨークでのストリート・ライヴで武者修行を積み、ライヴ・ハウスでの経験を経た骨太なバンド・サウンドを聴かせる。小細工のない生音とヴォーカルの力で引っ張れる実力派の登場。★

聴きやすいキャッチーなメロディとヒップホップを絶妙のバランスで融合させ、クラブ系だけでなくポップ・ミュージックのファンからも人気を獲得しそうな三人組。井上陽水の「少年時代」をカヴァー。功を奏さないこの手のカヴァーが多いなか、よくなじんでいる。

97年に誕生した技巧派トリオのベスト盤。とはいえ、これまでに『コズモスクアッド』(99年)と『スクアッドロフェニア』(2002年)の2枚しか発表していないので、ジェフ・コールマン(g)のソロ作品(2000年)を5曲も加えた苦心作だが、内容自体は痛快だ。

最高の音で楽しむために！