2006年12月発売
ブロムシュテットの初となる「英雄」。シュターツカペレ・ドレスデンの首席指揮者に就任して、1年目の録音だ。きわめてオーソドックスで端正な演奏に確かな安定が感じられ、オーケストラの響きもドイツの伝統的な響きを聴かせている。
オーストリア生まれで、指揮をC.クラウスに支持するスウィートナーの、本領発揮ともいうべきウインナワルツ集。ことさら旋律を磨き上げたりはしていないが、楽しげに指揮をしているさまが伝わってくる。
ケンペの死の4ヵ月ほど前の録音。古巣のシュターツカペレ・ドレスデンを指揮しての、近代作品2作を取り上げている。誠実で手堅い、ケンペならではの演奏が印象的。特にブリテンが美しい。
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キングレコード株式会社ケーゲルの精緻で透徹したスコア・リーディングが、よく現われている演奏。一連のストラヴィンスキー録音の中でも秀逸な演奏として、高く評価された1枚だ。ストラヴィンスキーの豊かなサウンドを、無駄なく再現している。
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キングレコード株式会社最高の音で楽しむために!
洗練された響きで編曲されているとはいえ、ムソルグスキーの特異な才能を見事に表出し尽くしたマルケヴィッチの演奏は、強く印象に残る。ゲヴァントハウスを掌握した、マルケヴィッチの爽快な演奏が楽しめる。
演奏も選曲も渋くて通好みというイメージのある“ドイツ・シャルプラッテン”レーベル。だが、内容のある充実した演奏が多く、クラシックを素直な気持ちで楽しみたい人にはうってつけ。ディッタースドルフとフランセを加えた選曲は、ハープの魅力を聴かせる心憎いもの。
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キングレコード株式会社イタリアとドイツのバロック期のトランペット協奏曲を集めた楽しいアルバム。朗々とよく歌う、ギュトラーのトランペットが聴きものだ。レーグナーの抑制の効いた伴奏も、バロックの様式感を上手く引き出している。
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キングレコード株式会社マズア、ゲヴァントハウスの響きが、重厚なショパンを生み出している。一方で、シュミットのオーソドックスながら端々に個性がキラリと光るフレージングなども特徴的で、興味を引くショパンを収録している。
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キングレコード株式会社ズスケが率いる旧東ドイツの弦楽四重奏団で、彼らの代表的な録音であるベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集からの1枚。いまだに色あせない名演として、ベートーヴェン演奏史に名を留める演奏だ。
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キングレコード株式会社小学校唱歌として我が国でも広く愛唱される「かすみかくもか」や「蝶々」をはじめ、郷愁を誘うドイツ子供の歌を集めた心温まるCD。児童合唱の無垢な響きが胸を打つ。心なしか「魔笛」の旋律にも似た「かっこうとロバ」など、愉しくて思わず微笑みが浮かんでくる。
旧東ドイツの国家事業として制作された、7巻からなるドイツ民謡集の第2巻。グリム童話やマーラーの曲で有名な「子供の不思議な角笛」などとも共通する作品も多く、合わせて優れた演奏が楽しめるという画期的な作品集だ。
コロラトゥーラ・ソプラノながら、ソフトで暖かい声を持つ彼女ならではの、幅広い選曲。アルバムの中心となっているのはプッチーニ作品だが、(2)での自然な情感のこもった歌い口や、コロラトゥーラの技巧など、ヴェルディの歌唱が印象的。川口リリア・ホールでの録音。
櫻井、納の二人を筆頭に6人の日本のベーシストによるジャコ・パストリアスへ捧げた作品。驚くのはまったく日本人臭さがないことだ。この世代以降、ジャズへのコンプレックスが消えたのだろうか? インターナショナルな音が詰まったジャコ・ファン以外にも聴ける作品。
1970年代を代表する女性シンガー、八神純子のベスト・アルバム。張りのあるハイトーン・ヴォーカルで歌い上げる、ドラマティックなナンバーが並ぶ。ヒット曲「パープルタウン」「Mr.ブルー〜私の地球〜」ほか収録。