2006年5月発売
てっせん子守唄てっせん子守唄
山崎ハコは70年代の半ばの時代の空気をもっとも端的に表わしていたシンガーだろう。ところが、今日もなお歌い続ける彼女を聴けば、かつて時代の最先端だったその感性が、じつは日本人の一番根源的な感覚や感情だったということが納得できる。そんな一枚だ。
CloverClover
ホーン・セクション入りロック・バンドの4枚目のシングル。スカ・パンク風の(1)、モータウン調の(2)ともにポップで刺激的な曲に仕上がっているが、セルフ・プロデュースの(3)が最もナチュラルにこのバンドの良さが出ているように感じた。曲自体は全部出来が良い。
ASIAN BLOWASIAN BLOW
韓流プリンス、日本での2枚目のアルバム。全13曲中、韓国語詞は3曲、そのほかはすべて日本語詞。その発音の上手さ、マイルドな歌声に酔わされる。サウンドは、TUBEの前田亘輝、春畑道哉らによるPIPELINE PROJECTが手がけ、夏らしい爽やかな仕上がりになった。
ハナダイロハナダイロ
出産後、復帰した元ちとせの、通算3作目のアルバム。相変わらずの美声は健在だが、以前ほど裏声とグイン(奄美南部特有の節回し)を多用せずにアッサリと歌い上げている印象。その中では平和への祈りとも言うべき「祈り」や「語り継ぐこと」が詩、歌ともに圧巻。★
HEAVEN/メビウスHEAVEN/メビウス
(1)は明るく軽快ながらも胸を締め付けるギター・メロディ展開をフィーチャーした疾走チューン。(2)は彼ららしくひねりの利いたヴォーカル・メロディと泣きのギターを活かした躍動チューン。いずれも感動をコンパクトに描ききったメロディアスな洗練ハード・ロックの佳曲だ。