2006年8月18日発売
ジャズ・ピアノ・トリオによるモーツァルト・カヴァー盤。クラシックのジャズ化で有名なオイゲン・キケロのトリオをはじめ、実力派ばかりが集結。定番のバッハとは異なる気の利いた企画だ。
西海岸を拠点として自己のクインテットで活躍、大学のジャズ・ピアノ講師も務めるセシリア・コールマンのピアノ・トリオ作。セシリア作曲の4曲のほかはスタンダード・ナンバーだ。現代的なハード・バップのピアノ・スタイルで、清新な演奏を聴かせている。
スタイルの違いを突き抜けて音がニクタイと還流し奔出する川嶋のエモーションがすばらしい。古今の素材をからくり細工のように仕込んだ自作のストレートアヘッドも秀逸だが、東洋風の素材・仕掛けの中でこだわりを捨て、スリリングに角逐する佐藤作が面白い。★
女性シンガー・ソングライター、松崎ナオの5年ぶり4枚目のアルバム。真摯でしなやかなサウンドとメロディ、一見けだるそうながらもまっすぐ見すえるヴォーカルが鮮やかな風景を描き出す佳作。陰影のある曲調、どこかささくれだった雰囲気もいい。★
80年代のヒット・ポップスをスムース・ジャズとして斬新にアレンジした作品集。Taka Kawashimaのサックスが、ムーディでスタイリッシュな空間を創り上げる。わたせせいぞうのイラスト・ジャケットも輝かしい80年代の再現に一役買っている。
4人組ロック・バンドの5枚目のシングル。2曲とも、てらいのないストレートなR&Rだが、(2)のほうがサビのコード進行や大サビの展開など曲としての聴きどころは多い。若さゆえの勢いに加えて、コーラスやアレンジには緻密なセンスを感じさせるところもたのもしい。
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株式会社ポニーキャニオン大人気の女性ファッション・ブランド「aquagirl」と、ハウス界のダテ男、akakageこと伊藤陽一郎のダブル・ネームによるMIX CD。夏の終わりのドライヴにも最適な1枚だ。
破滅型芸術家の典型的な人生を送った伝説のジャズ・トランペッター&シンガー、チェット・ベイカー。ソフトな旋律と甘く中性的なヴォーカルが魅力だ。86年、オランダでの録音作品。
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株式会社ポニーキャニオンCDリリースが長く待ち望まれていたファラオ・サンダースの名盤。89年パリで録音され、同年グラミー賞を受賞した渾身の作品。1960年代フリー・ジャズの流れを汲む、彼ならではのアレンジが光る。
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株式会社ポニーキャニオンいまだ根強い人気を誇るジャコ・パストリアス。盟友のブライアン・メルヴィンと行なった、86年のサンフランシスコでのセッションを収めた人気の高いアルバムだ。