2007年1月26日発売
生誕350周年を記念しての世界初録音リリース! マラン・マレ:歌劇『セメレ』から ヴィーラント・クイケン&モントリオール・バロック モーツァルト生誕250年、ショスタコーヴィチ生誕100年というビッグ・ネームのおかげで、生誕350年という大アニヴァーサリー・イヤーながらあまり話題にならない作曲家、マラン・マレ。 少し前に公開されてヒットしたフランス映画『めぐり逢う朝』では、師のサント・コロンブとの関係を軸に、名優ジェラール・ドパルデューがマラン・マレ役を巧みに演じていましたが、実際、マレの音楽は魅力的です(映画での演奏音声はサヴァールでした)。 バッハより一世代ほど前にフランスで活躍したマラン・マレ[1656-1728]は、ヴィオラ・ダ・ガンバ(バス・ヴィオール)の名手で作曲家、オペラの指揮者でもありましたが、現在ではその名前はもっぱら彼の残した哀愁漂うガンバのための逸品『聖ジュヌヴィエーヴ・デュ・モンの鐘』や『スペインのフォリア』などで知られています。 ルイ14世の宮廷ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者でもあったマレであれば、ガンバに名曲が多いのも頷ける話ではありますが、しかし、マレが最初にプロの音楽家となったのは、ジャン・バティスト・リュリ[1632-87]に誘われて入ったオペラの世界でのことでした。リュリにオペラの作曲を師事し、さらに、宮廷管弦楽団の団員にもなったマレは、その後、ガンバの腕前を認められて宮廷ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者に任命され、やがて作曲家として活躍する一方でオペラ指揮者としても腕をふるうこととなります。 今回、カナダのレーベル“ATMA”から登場する『セメレ』は、そんなマレが残した4つのオペラの中の最後のもので、プロローグと5つの幕から構成されていますが、現在では残念ながら完全な形では楽譜は残されておらず、最近になって再発見された楽譜をもとに、ボーヌ・バロック音楽祭にて、エルヴェ・ニケ指揮ル・コンセール・スピリチュエルにより、復元版の世界初演がおこなわれています。 一方、ヴィオラ・ダ・ガンバの大御所ヴィーラント・クイケン率いるモントリオール・バロックによるATMAのアルバムは、楽譜の残された部分から序曲と舞曲を集めたもので、円熟期のマレならではの充実した筆致の音楽が手軽に味わえる内容となっています。 なお、このアルバムはハイブリッド・タイプのSACDなので、通常CDのステレオ音声のほか、SACDのステレオ音声、SACDのマルチチャンネル音声という3つの音声が収録されています。 直接音の切れ味、楽器の音の細密な描写を味わうのであれば2チャンネル・ステレオが、ホールに響く全体の雰囲気を味わうにはマルチチャンネルが適しているとよくいわれますが、それらを聴き較べて楽しむのもハイブリッドSACDならではの楽しみと言えるでしょう。 ・マレ:歌劇『セメレ』〜序曲と舞曲集 モントリオール・バロック ヴィーラント・クイケン(指揮) 【収録詳細】 Prologue 1 Ouverture 4:08 2 Marche des Agipans et des Menades 1:22 3 Air pour les Menades 0:50 4 Deuxieme air pour les mesmes (tres vif) 0:44 5 Troisieme air pour les Menades 1:20 6 Quatrieme air pour les mesmes (tres vif) 0:54 7 Entree des Agipans et Menades en fureur (vivement) 1:33 8 Symphonie tendre (lentement) 1:58 Acte I 9 Marche 1:25 10 Premier air pour les guerriers 1:54 11 Deuxieme air pour les mesmes 1:26 12 Troisieme air 1:21 13 Prelude pour Adraste 0:49 Acte II 14 Ritournelle 3:21 15 Ritournelle (lentement) 2:07 16 Chaconne 7:34 Acte III 17 Prelude 0:55 18 Air pour les Furies 1:32 19 Deuxieme air pour les Furies (tres viste) 1:07 Acte IV 20 Ritournelle 2:01 21 Marche pour les bergers 0:42 22 Menuet 0:53 23 Deuxieme menuet 0:44 24 Musette (hautbois pour les mesmes) 0:39 25 Passepieds en musette I et II 3:09 Acte V 26 Prelude 0:52 27 Air pour les Thebains e Disc1 1 : Semele: Overture and Suite of Dances 2 : Semele: Overture and Suite of Dances 3 : Semele: Overture and Suite of Dances 4 : Semele: Overture and Suite of Dances 5 : Semele: Overture and Suite of Dances 6 : Semele: Overture and Suite of Dances 7 : Semele: Overture and Suite of Dances 8 : Semele: Overture and Suite of Dances 9 : Semele: Overture and Suite of Dances 10 : Semele: Overture and Suite of Dances 11 : Semele: Overture and Suite of Dances 12 : Semele: Overture and Suite of Dances 13 : Semele: Overture and Suite of Dances 14 : Semele: Overture and Suite of Dances 15 : Semele: Overture and Suite of Dances 16 : Semele: Overture and Suite of Dances 17 : Semele: Overture and Suite of Dances 18 : Semele: Overture and Suite of Dances 19 : Semele: Overture and Suite of Dances 20 : Semele: Overture and Suite of Dances 21 : Semele: Overture and Suite of Dances 22 : Semele: Overture and Suite of Dances 23 : Semele: Overture and Suite of Dances 24 : Semele: Overture and Suite of Dances 25 : Semele: Overture and Suite of Dances 26 : Semele: Overture and Suite of Dances 27 : Semele: Overture and Suite of Dances 28 : Semele: Overture and Suite of Dances 29 : Semele: Overture and Suite of Dances 30 : Semele: Overture and Suite of Dances Powered by HMV
『ヨコハマジョーカーep』から約2年半ぶりとなる、サイプレス上野とロベルト吉野の1stアルバム。KING 3LDKやクボタタケシなどの熟練MCを迎え、日本語ヒップホップの新機軸を打ち出している。
卑俗な空騒ぎや自己顕示から離れ、誰に聴かせるでもなく、一人静かに誠実に音楽だけを奏でていく。そんな得がたいマーラーがここにある。余分な生々しさがないだけに、受ける感銘はひとしおだ。ちなみにこれは、ノイマンの生涯最後の録音となったもの。
誰もがかならず耳にしてきた“あの”メロディが、ほのかな郷愁と喜びを実感させるハーモニカで奏でられる。ソロはプレスリーからハリウッドの名作まで、実に7,000にも及ぶ音楽・映画のセッションをこなしてきたトミー・モーガン。この音楽はその集大成だ。