2008年5月21日発売
“歌”に満ちあふれたアルバム。ロマンティックで密度の濃い演奏で、村治奏一の音楽的成長を感じさせる。「オーバー・ザ・レインボー」「エストレリータ」「カヴァティーナ」など、ギター・ファンだけでなく、広く楽しめる内容になっている。
2002年にリリースされたチューリップのベスト・アルバム。Dsic1には文字どおりの代表曲を収録、Dsic2は彼らの歴代プロデューサーがセレクトした“裏ベスト”的な構成となっている。
インディのものも含めて全シングルとミニ・アルバムの1曲目を時系列で並べ、最後に新曲をプラスしたCD。当然キャッチーな曲オンリーだが、メロディに磨きを掛けながら不変なのも凄い。各曲のクレジットやジャケ写付きのディスコグラフィも掲載だ。
モダン・ジャズの品格と、アシッド・ジャズ以降のワイルドでダンサブルなスタイルを兼ね備えたオリジナリティあふれる6人組の4枚目のアルバム。ラテン、ヒップホップ、パンクからメロウなバラードまで、限りない音宇宙に翼を広げる最新型ジャズの姿がここに。
曲目と、ムッシュかまやつ、加藤和彦、MFQ、白鳥英美子やモダン・フォーク・フェローズなど共演者名だけで60年代からのフォーク・ファンなら狂喜するはず。ありそうでまずなかったミラクル企画で、懐かしさだけでなく中身も充実の超お勧め盤。★
2001年に結成された日本初のムード・オーケストラ、吉田正記念オーケストラがおくるシリーズ第4弾。懐かしい吉田メロディの数々を迫力の演奏で楽しめるタンゴ・アルバムだ。
あまりにメディア的な企画だが、それゆえの興趣もまた。5種類の同曲異演は、眼前で囁いている音とだけ対話するような、俳句的な音楽が基調を成している点で、驚くほど変わらない。聴き手を引き込む力の根源は、箱庭的な世界を描ききる筆致にあるのだろうか。
再録のドヴォルザークが文句なしに良い。自信に満ちたボウイングから繰り出される朗々たる旋律の歌わせぶりに感銘を受ける。チェロと管弦楽の響きが渾然と融和して馥郁たる薫りが漂う。古都プラハでのセッションがこうした雰囲気を醸したのかもしれない。
最近は「ドント・ワナ・ビー・ライト」でも語られているように××ビデオで稼いだりしてご乱心のブランディーの弟の4作目。マイケル・ジャクソンのファン世代特有の唱法で流行りめの軽いポップスを次々と。デビュー時はファンク基盤で心意気を見せたが、今は迷走期に入っているかも。
いくつになってもマチャアキと呼びたい堺正章の15年ぶりというソロ・シングルは、主演ドラマ『無理な恋愛』の主題歌「忘れもの」&劇中歌「サイケなハート」。「忘れもの」は壮年世代への応援歌。「サイケなハート」はドラマの主人公、立木の往年のGSヒットという設定。ムッシュかまやつがゲスト参加。
初の武道館コンサートを前に発売され、原点を再確認し、そして新たな決意を表わしたシングル。4人が協調とせめぎ合いを繰り返すことで暴れだす、THE BACK HORNという名の怪物の咆哮がヴィヴィッドに封じ込められている。