音楽むすび | 2011年12月7日発売

2011年12月7日発売

TRIBAL SOULTRIBAL SOUL

真骨頂ともいえるダンスナンバーからボーカルの魅力を存分に味わえるバラードまでバラエティに富んだ前作を超えるアルバム! ■「FIGHTERS」:日本テレビ系ドラマ「ろくでなしBLUES」主題歌 ■「NEW WORLD」:ABC-MART VANSブーツスニーカー CMソング 【CD収録内容】 1.I Can Do It 2.EW WORLD 3.FIGHTERS 4.DEEP INSIDE 5.リフレイン 6.SOUTHSIDE 7.スノードーム 8.On The Road 〜夢の途中〜 9.Feel The Soul 10.旅立つまえに Bonus Track 11.Best Friend's Girl -TRIBAL SOUL Ver.- 【ライナーノーツ】  EXILEの前身だったグループ名を受け継いで三代目J Soul Brothersがデビューしたのは昨年11月だ。メンバーはEXILEの一員でもあるリーダー2人とそれぞれに経験を積んでいたパフォーマー3人、そしてオーディションで選ばれたばかりでほとんど何もかもが未経験のヴォーカル2人。大型タイアップつきのシングルを2ケ月連続でリリースするという華々しいスタートを切った時、結成からまだ2ケ月と経っていなかった。  『TRIBAL SOUL』は彼らの2枚目のアルバムである。初代だったEXILEや二代目J Soul Brothersとのコラボ曲も収録したアルバム『J Soul Brothers』を6月にリリースしているから、インターバルはわずか半年。その間に二代目J Soul Brothersと共に15公演に及んだ“EXILE TRIBE”のステージに立ち、千秋楽後の8月半ばから制作を始めている。そこでメンバーが強く意識したのは「今、自分たちが単独でライブをするとしたら・・?」。「一体感を得られる曲が欲しい」、「こんな一面も見せたい」とアイディアを出し合いながら、“EXILE TRIBE”で養われたライブの感覚とどこまでも広がる想像力を活かして曲を選び、曲順を考えたのだ。  アルバムは自分自身に喝を入れ、夢を叶えるために歩みだそうと呼びかける『I Can Do It』で勢いよく幕を開ける。中盤には『リフレイン』やR&Bに初挑戦した『SOUTHSIDE』など男女の愛を歌ったしっとりめの曲が並び、爽やかな疾走感で会場を盛り上げるであろう『On The Road〜夢の途中〜』、『Feel The Soul』がクライマックスへと誘う。エンディングを飾るのは、それぞれの街で応援してくれているファンへの熱い想いを込めた『旅立つ前に』だ。ボーナストラックの『Best Friend‘s Girl』のニューバージョンは、さながらアンコール曲。  アルバムを聴いて驚いたのは、ヴォーカル2人の見事な成長ぶりだ。歌声は豊かさと説得力を増していて、ちょっとしたフェイクにもはっとするような味わいがある。2人の頼もしさに、今後への期待も高まった。2人は「自分たちが求める歌を歌うことができた」、「聴いてくれる人たちの顔を思い浮かべながら歌えた」とレコーディングを振り返ったが、ひとつひとつの楽曲にふさわしい歌のイメージを明確に捉え、それを具体化してリスナーに届けられるようになっている、ということだ。実際にステージで披露されたら、同じような頼もしさをパフォーマーにも感じるのだろう。  彼らはなぜこれほどの成長を遂げられたのか? それは“EXILE TRIBE”を始めとするこの1年間にもたらされたさまざまな経験のひとつひとつを“糧”にしてきたからに違いない。“目の前にあるチャンス逃せば 次はない覚悟でいいんだ”(『On The Road〜夢の途中〜』)という姿勢で、あらゆる経験を飛躍につながるスプリングボードと捉えて果敢に挑んできたのだと思う。自分自身の不甲斐なさに打ちのめされることがあっても、夢を共有するメンバー同士、励ましあい、刺激しあい、高めあいながら絆を深めてきたからこそ、くじけずにここまで進んでこられたのだ。目標であるEXILEとの交流も、大きかったはずだ。  “TRIBAL SOUL“は“部族の魂”という意味だ。EXILEの系譜に連なるグループやアーティストたちが大切に共有する志や信念のことだ。時間をかけてしっかり自分たちのものにしたその魂を、これから自分たちらしく磨き、深めて行くのだという決意や、自分たちらしい形でその魂をひとつの作品にできたという自負が、タイトルには表れていると思う。  時の流れは全てのものをさまざまに変化させる。その変化を確かな成長につなげ、自分自身を輝かせるためのヒントが、『TRIBAL SOUL』には詰まっている。 木村由理江

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