2021年12月発売
バーンスタインによるマーラー作品集。すべてライヴで、マーラーゆかりのオーケストラを指揮している。作曲家に強い共感を得ながら指揮ができる最後の指揮者のひとりで、情熱的で魂を揺さぶる演奏だ。
カラヤン唯一の録音となる「イタリア」と、若きムターを擁した協奏曲をはじめとして、ピアノ曲や室内楽などヴァラエティに富んだ選曲。いずれも定評のある録音を集めており、満足度の高いアルバムとなっている。
室内楽系の作品と管楽器の協奏曲を収録。自発性の豊かな溌剌とした演奏を聴かせるオルフェウス室内管を中心に、若いころのエマーソンSQ、ピアノ曲はブレンデルで構成。瑞々しい清新なモーツァルト。
代表的6作品の聴きどころを収録。音源は、テバルディの50年代の録音から、シノーポリなどの80、90年代の録音まで及んでいる。プッチーニのオペラの醍醐味が存分に味わえる編集になっている。
ベームによるシューベルトの録音中、このベルリン・フィルとのものが最高と言われる。特に第9番は名演として有名。ギレリスとアマデウスSQとの「ます」は、大きなスケール感を作り出している稀有な演奏。
制作・出演
カール・ベーム / グンドゥラ・ヤノヴィッツ / ノーベルト・ハウプトマン / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ヘルマン・ヘッセ / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / リヒャルト・シュトラウスカラヤン、ベームというR.シュトラウスを大の得意としていた二人の音源だけを使用した、マニアも納得させる作品集。ヤノヴィッツによる「4つの最後の歌」も、魂の浄化がもたらされる名演として有名。
ロストロポーヴィチとバーンスタインによる灼熱のチャイコフスキー。とりわけバーンスタインの指揮する3曲は、古巣ニューヨーク・フィルを指揮してのスリリングな演奏が繰り広げられている。
最高の音で楽しむために!
ノルウェーの作曲家グリーグの作品集。代表作の「ペール・ギュント」はカラヤンによるデジタル録音の方。「抒情小曲集」は、ギレリスによる名盤からの抜粋など選曲、演奏者ともども文句なし。
カラヤンによる後期の有名な交響曲は、スケールが大きくスタイリッシュなもの。フルニエによる気品に満ちたチェロ協奏曲も聴きもの。ハーセスの見事なテクニックが堪能できるトランペット協奏曲も素晴らしい。
ロシア音楽史の中でも特異な位置を占めるムソルグスキーのほぼ全貌が見通せる選曲になっている。「展覧会の絵」は、ラヴェルの管弦楽版とピアノ版が並び、歌曲もしっかり収録されているのがうれしい。
プロコフィエフの主要作品を、おおむね過不足なく収録している。指揮はアバドを中心に選ばれているが、まったく問題はない。2つの協奏曲のソリストも素晴らしく、リヒテルによるピアノ曲も名演だ。