著者 : あざね
全てが2位である、という理由で、実家の公爵家を勘当されたクレオ・ファーシード。そんなクレオは、全ての分野のエキスパートたちに対して常に2位につけている、己の凄さに全く無自覚であった。冒険者として活動するクレオは、とあるクエストの最中に獣人族の少女・リナを助ける。実はリナにはクレオのパーティメンバーであるエリオ・リーディンとの因縁があったー。思い悩み行方をくらましたエリオ。さらに忘れたい「過去」がエリオを支配し、彼女を異形の存在へと変えてしまって…!?クレオはエリオを救いだし、リナの誤解を解く事が出来るのか!?万年2位で無双する少年、その剣先が、仲間たちとともに王国の未来を切り拓いていく!!
全てが2位でエキスパートではない(と思い込んだ)少年、クレオ・ファーシード。エキスパートを求める父によりファーシード公爵家を勘当されたクレオ。冒険者となって様々な事件を解決していくが、そんなクレオの前に現れたのは学園時代から婚約者を自称する暴走聖女、マリン・シンデリウス。クレオを追って冒険者にまでなろうとするマリンだが、彼女、そしてシンデリウス家は、クレオとも対峙した冒険者ゴウン・オルザールと浅からぬ因縁があった。シンデリウスとオルザールの因縁は、悲しき運命を背負った少年を呼び込んでしまいー!?
クレオ・ファーシードは、王都立学園ではなにをやっても2位の『万年2位』の少年だった。ファーシード公爵家の嫡男としてエキスパートを求める父、ダン・ファーシードにより勘当されてしまう。ただの少年となったクレオは、窮屈な生活から脱し自由に生きることを決める。手始めに冒険者として身につけたスキルを活かそうと思うのだが、公爵も、そしてクレオも気がついていなかった。あらゆる才能がそろう学園で、『全てが2位』であることのすごさを!「ボクは平々凡々。何かに秀でたエキスパートではないんだけどー」全てが2位の少年は、無自覚な強さで周囲を巻き込んでいきー!
かつての仲間であったクリムをその手で討ち果たしたことで、EXクラスとなったカイル。新たな冒険を求める一行だが、そんな矢先、カイルはヴィトインと名乗る男と出会う。どうやら彼はとある少女を探しているらしいのだがー。そんな折、レミアはカイルの育ての親ダースから衝撃的な事実を聞き、リリスもまた、探し続けていた『恩人』とついに再会を果たす!秘められし黒き力で仲間を守り抜く冒険譚、それぞれの背負う宿命に近づく第2巻!