著者 : げみ
隻腕の見鬼・千早と、オカルト嫌いな堅物県庁生安課・大野木は、骨董屋「夜行堂」店主によって引き合わされ、多発する怪異の解決に挑む。人ではないモノどもが集う場所、決して遠くはない背中合わせの異界で、人の情念や想いが引き起こす数々の呪いと悲劇。その様を静かに眺める、夜行堂店主の真の目的とは…。バディホラー戦慄の第3弾!
人気シリーズ「乙女の本棚」第31弾は、文豪・森鷗外×イラストレーター・げみのコラボレーション! 小説としても画集としても楽しめる、魅惑の1冊。全イラスト描き下ろし。 次第に更けて行く朧夜に、沈黙の人二人を載せた高瀬舟は、黒い水の面をすべって行った。 罪人を乗せる高瀬舟の上。弟を殺した喜助の護送を命じられた庄兵衛は、その不思議な様子に興味を持ち、彼に話しかけた。 森鷗外の名作が、書籍の装画やCDジャケットなどで活躍し、本シリーズでは、室生犀星『詩集『抒情小曲集』より』、小川未明『月夜とめがね』、芥川龍之介『蜜柑』、梶井基次郎『檸檬』を担当するなど幅広い世代から支持を得ているイラストレーター・げみによって描かれる。 名作文学と現代の美麗なイラストが融合した、珠玉のコラボレーション・シリーズ。 自分の本棚に飾っておきたい。大切なあの人にプレゼントしたい。そんな気持ちになる「乙女の本棚」シリーズの1冊。
人と怪異を繋ぐ骨董蒐集家、女の貌が変わる人骨壺、淡水が溢れ続ける謎の石、自死を誘う皮表紙の本… 隻腕の見鬼・千早と県庁生安課・大野木が、日常を脅かす怪異に挑む、大人気バディ×ホラー小説、第2弾登場! 装画:げみ ※巻頭カラー口絵掲載 序/古神/水石/七織/蛍火/重科/誓華/夜葬/竜雨/穢瘡/黒偉/守母/鼓花/驟雨/追華
「これは経費で落ちません!」の青木祐子、最新作! 世の中には、お金を払っても「友達(フレンド)」をレンタルしたい人がいる。 Case1:人付き合いが苦手そうな大学4年生・香住。デザートブッフェへの同行を依頼してきた理由は……?(第一話「バニラクッキーは砕けない」) Case2:ヘアメイクアーティストMISA、38歳。女優志望の若手という設定で、観劇につきあってほしいというが……?(第二話「赤い花に幻の水」) Case3:常連の翻訳家・野枝、46歳独身。検査入院するため、飼い猫の面倒を見て欲しいと言われたことから本人の過去にかかわることになり……?(第三話「臆病な猫を抱く」) Case4:いかにもお嬢様然とした女性、26歳の綾音。婚約者の元カノも参加するというパーティに友人として同行してほしいというが……?(第四話「仁義なき女子の歌」)
注文されたお菓子はなんでも作る博多の“和洋”菓子店「お気に召すまま」はサボリ癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。ぶらりと立ち寄った蚤の市で高額な一丁焼きの鯛焼き器を手に入れた荘介。それを知った久美から「経費節減!」と叱られる。しかしその金型は荘介が幼い頃に祖父に連れられて食べていた鯛焼き屋のものだった。荘介は、鯛焼きを焼きながら思い出を語ることにー。大人気の菓子店シリーズ第七弾!
二十六歳の青年・瀬山冬は、幼い頃から他人には見えないものが見えたために人間関係を上手く築けず、勤め先が倒産してからは引き籠もっていた。 貯金も尽き家賃も払えなくなっていたところ、人材派遣会社を経営する羽塔花澄という謎めいた女に、 死者の霊がいる家に住んで「死の瞬間」を報告する仕事を押しつけられる。 もとの部屋は勝手に引き払われ、断れない状況で……? 部屋にいたのは刺殺された若い女の霊だった。 冬の存在に気付いた霊は白恵と名乗り、恋人だった男に刺されたのだと言うけれど、妙に明るいテンションで冬に絡み始めて……?(第1話『めぞん市場202号室』) 新しく用意されたのは、一面にブルーシートが張り巡らされた部屋だった。 おどおどとしたやたらと腰の低い30代の女性の霊が住みついており……?(第2話『あぐみ荘1A室』) 部屋に迷い込んできたのは幼稚園児くらいの小さな少女の霊だった。 少女は母親を探しているようで、つい声をかけてしまった冬を頼ってきて……?(第3話『よいももにやどの精霊』) 5年ほど空き家だったという一軒家には、四人以上の霊が住みつき、さらに危険なものまでがいるようだった。 冬はこれまでにない危機感を覚えるが……?(第4話『坂の上3丁目 1972番地』)
僕と冬月は大学文芸部の同期。互いのために小説を書き合い、やがて互いに恋心を抱くように。ある日、冬月だけが大手出版社の小説新人賞を受賞。僕は醜くも嫉妬する。受賞の知らせの日は、彼女に告白しようとしていた日でもあったのに。そして二人のぎくしゃくした関係が何年も続き、冬月はある夜突然死んだ。その日、僕は彼女の誘いをむげに断っていた…。冬月への想いや後悔を持てあましたまま、彼女が最後に行きたがっていたカフェを訪ねると、冬月そっくりの少女がいて!?恋心と才能への嫉妬の狭間で、失った大切な愛を描く!小説に引き寄せられ、小説に引き裂かれた青春純愛物語。
注文されたお菓子はなんでも作る、博多の“輪窯”菓子店「お気に召すまま」。サボリ癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。海外旅行先で悲しませてしまった恋人の愛情を取り戻せなかった国木尚也。久美に一目惚れした成宮昴。それら客によって、久美にとって縁のなかった恋愛の話が耳に入るようになり、少しずつ、久美は自分の気持ちを意識する。
注文されたお菓子はなんでも作る博多の“和洋”菓子店「お気に召すまま」はサボリ癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。ふとした拍子に、美奈子が気に入っていたという木型を壊してしまう久美。荘介は「大丈夫ですよ」とは言うけれど、落ち込んでしまう久美。そして、改めて美奈子の存在を意識せざるを得なくなる。二人の関係が大きく動いて…。
ペットの死の瞬間を正確に予知し、 最期を看取る不思議なペットシッター 「ちいさなあしあと」。 「ペットシッターちいさなあしあと」は岩手県盛岡市にある、ペットの看取りを行う会社だ。 社長の陽太(25歳)は、においで生き物の死期が分かる。 社員には、動物の言葉が分かる薫(26歳)と、動物に深い愛情を抱く柚子川(31歳)がいる。 ある秋の日、海外から帰国した父親と久しぶりに対面した陽太は、 彼から漂うそのにおいに気づいた……。 「死」を通じて明らかになる、それぞれの人生。 粗末にしてかまわない「生」などひとつもないことが静かに語られる。 切なくも温かい命の物語。 第一章 貴婦人の秘密 第二章 起点 第三章 可愛いあたし 第四章 そういうこと
風変わりな隣人・郷さんが営む『古道具屋石川原』。ガラクタだらけの店内で、女子高生・雛子は古い日記の束を見つけて…? 謎解きはふつうの毎日に! 今日もがらくた日和な二人の、ゆるり日常ミステリ。
ペットの最期の言葉を、私は飼い主に伝える。 子供の頃の交通事故をきっかけに、生き物の言葉がわかるようになった薫(25歳)。 派遣切りで職を失った彼女が再就職したのは、ペットシッター「ちいさなあしあと」。 主な仕事はペットの看取りだ。 悩みを抱えた少女に寄り添う犬、失恋した青年と暮らすうさぎ、家族の真実を見ていた猫......。 彼らの最期に立ち会い、見送り、その言葉を飼い主に伝える。 感動が止まらない! 逝くものと残されるものとの心ふるえる物語。 装画:げみ
注文されたお菓子はなんでも作る博多の“和洋”菓子店「お気に召すまま」はサボり癖のある店主・荘介とアルバイト・久美のコンビで今日もほっこり営業中。ある日、荘介を「パパ」と呼ぶ少女とその母親が来店、久美は初めて感じるモヤモヤをもてあます(『クリスマスにはまだ早い』)。少しずつ変わりはじめる荘介&久美の関係から目が離せない!小説家になろう発第1回お仕事小説コングランプリ受賞、「読書メーター」読みたい本ランキング(月間)第1位。大人気の菓子店シリーズ、ますます美味しい第四弾!
呉市で護衛艦の調理を担当する海上自衛官の利信は、パッとしない艦内の食事、とくに海軍カレーに思い悩んでいた。改善が必要なメニューと、調理員同士の微妙な人間関係に苦悩するなか、レストラン・オーナーの友理恵と出会う。同じ料理を愛する者として友理恵に悩みを聞いてもらいつつ、開催が決まった「呉海自カレーグランプリ」で、艦の名誉をかけた勝負に挑むことに…。
夏の日に出会ったサンタクロースと、彼が作った色とりどりの花冠のケーキー運命を変えるお菓子を、あなたにお届けします。博多の老舗和洋菓子屋「お気に召すまま」は、今日も店主・荘介と接客兼“試食係”のアルバイト・久美の二人で営業中。ある日、店の先代で荘界の祖父が遺した1冊のレシピノートが見つかる。ノートにはある秘密が隠されていて…?過去から現代へと受け継がれる、心温まるお菓子のストーリー。
お互いに気持ちを打ち明けあった香乃と雪弥。雪弥の戻った花月香房は、本日も営業中。雪弥の父母への葛藤、そして香乃の自分の力に対する鬱屈の行方、そして二人の関係は? 香りが紡ぐ最後の物語。
花月香房からも、香乃の前からも姿を消してしまった雪弥。雪弥の気持ちを想像し、積極的に動くことも出来ずに落ち込む香乃だったけれど、雪弥の行動には、彼の過去が影を落としていることを知り…!?
「萱草の花をあしらった簪」を借りにきた美しい女ー本店の主、清五郎となにやら関係を持つ女らしい。お庸が疼く気持ちを抑えながらも、機知を働かせ要望に応えようと奮闘する「萱草の簪」。手代の松之助に忍び寄る影、隠された過去がお庸を巻き込む「秋時雨の矢立」など。貸し物屋・湊屋出店を舞台に、口は悪いが情に厚い、店主お庸の活躍を描く五編。文庫書き下ろし。