著者 : さだまさし
ちゃんぽん食べたかっ!(上)ちゃんぽん食べたかっ!(上)
ときは高度経済成長期の真っ只中。長崎で“天才”と期待されたヴァイオリン少年・雅志は、大志を抱き、中学進学を機に単身上京。貧乏に耐えながら、ひたすら稽古に励んでいた。しかし、音楽系の高校受験に失敗したことで、目標に疑問を持ち、悪友たちと過ごす時間が増えていく。『お前を信頼しています』。そんな母の手紙に胸を痛めながら…。切なく哀しいけど、可笑しく、そして絶対に諦めない青春物語。
ちゃんぽん食べたかっ!(下)ちゃんぽん食べたかっ!(下)
目標に疑問を持ちつつ高校に進学した雅志は、家計のことも案じ、とうとう父にこう切り出す。「ヴァイオリン、やめてもいいかな?」。夢を見失った青年は、気まぐれにアルバイトを始めるが、大切なヴァイオリンを質入れするほど生活は困窮。病気も患い、思い悩んだ末、逃げるように故郷へと帰った雅志。そこで彼を待ち受けていたのは…。
ラストレターラストレター
聴取率0%台。人気ゼロの深夜ラジオ番組を改革しようと、入社4年目の新米アナウンサー寺島尚人が名乗りを上げてしまう。何という無謀!!しかしファクスやメールではなく、リスナーからの「葉書」に頼るという方法が、小さな奇跡を起こし続けて…。
解夏解夏
東京で教師をしていた隆之は、視力を徐々に失っていく病におかされ、職を辞し、母が住む故郷の長崎に帰った。そこへ東京に残した恋人の陽子がやってくる。この先の人生を思い悩む隆之。彼を笑顔で支えようとする陽子。ある日、二人はお寺で出会った老人から「解夏」の話を聞くー。表題作他、人間の強さと優しさが胸をうつ、感動の小説集。
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