著者 : みっ君
さよなら嘘つき人魚姫さよなら嘘つき人魚姫
どうでもいい嘘ばかりついて、へらへら笑う『かまってちゃん』の綾瀬水月。誰とも喋らず親切も拒絶して、透明人間扱いされている“変人”、羽澄想。ふたりは、誰にも知られていない悩みがあった。居場所がなくて毎日が息苦しくてー“死”に憧れていた。そんなふたりは、あるきっかけで一緒に過ごすようになる。互いに聞かれたくないことには触れず、そっと寄り添うように、おだやかに過ごす日々、しかし現実は残酷で…。「ふたりなら、きっと、怖くない」潤んだ瞳が海を見ている。「せえの…」息を合わせて、手を繋いだまま、ふたり同時に地面を蹴った。
僕の涙がいつか桜の雨になる(1)僕の涙がいつか桜の雨になる(1)
転校をきっかけに、故郷に戻ってきた栞。幼馴染みで初恋の相手との再会を楽しみにしていたが、彼ー葉桜はまるで別人にように冷たくなっていた。ところがある日、葉桜が泣いているところを見つけた栞は、彼の“涙の秘密”を知ってしまう。その秘密のタイムリミットは『来年の春』。葉桜を助けるために思い出作りに励むが、一方で栞もずっと言えなかった想いを抱えており…。第一回ビーズログ小説大賞“現代部門”受賞作!
誰かのための物語誰かのための物語
「私の絵本に、絵を描いてくれない?」-人付き合いも苦手、サッカー部では万年補欠。そんな立樹の冴えない日々は、転校生・華乃からの提案で一変する。華乃が文章を書いて、立樹が絵を描く。突然始まった共同作業。次第に立樹は、忘れていたなにかを取り戻すような不思議な感覚を覚え始める。そこには、ふたりをつなぐ、驚きの秘密が隠されていて…。大切な人のために、懸命に生きる立樹と華乃。そしてラスト、ふたりに訪れる奇跡は、一生忘れられない!
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