著者 : アリス・オズマン
NYタイムズ・ベストセラー作家 アリス・オズマンが描く アイデンティティ、多様性、選択の自由をテーマにした傑作、待望の邦訳! フランシス・ジャンヴィエは、学年トップの成績で生徒会長を務める優等生。ケンブリッジ大学に入学するために人生の大部分を費やしてきた。クラスメイトにはガリ勉で退屈な子だと思われているけれど、自分でもそのとおりだと思っている。フランシスには勉強以外で心から楽しめることがひとつだけある。〈ユニバースシティ〉というポッドキャストのドラマを聴くことと、そのファンアートを描くことだ。 アレッド・ラストは、男子校に通う物静かな秀才でイギリス国内でトップクラスの名門大学への進学が決まっている。彼が〈ユニバースシティ〉のクリエイター、レディオ・サイレンスであることは誰にも気づかれていない。 偶然にもフランシスとアレッドは共に人に知られたくない秘密〈ユニバースシティ〉でつながった。友情を深めていく二人だったが、ある出来事がきっかけでその関係が歪みはじめる。そしてフランシスとアレッドには、それぞれに向き合わなければならないことがあったーー
ニックとチャーリーは完璧なカップルだ。彼らはふたりでひとつの存在だと誰もが思っている。けれど、ニックはもうすぐ大学に進学し、チャーリーはひとり高校に取り残されてしまう。その日が近づくにつれて、ふたりの心は揺れはじめる。-僕らの愛は、遠距離に負けないほど強いんだろうか。だって言うじゃないか、初恋は永遠には続かないって…。幸せがずっと続くとも限らない。だからこそ、なんてことのない日常がかけがえのないものだと気づきたい。NETFLIXで実写ドラマも話題のLGBTQ+コミック『ハートストッパー』の続きを描いた物語“小説シリーズ第3弾!”。YAハードカバー部門NYタイムズベストセラー!
“わたしは無だ。わたしは空洞だ。虚ろで何もない”わたしの名前は、トリ・スプリング。好きなことは、寝ることと、ブログ。去年、わたしには友達がいた。今とは状況がずいぶん違う。だけどもう、終わったことだ。クリスマス休暇が終わり、また意味のない学校生活が始まったあの日、謎のブログ“ソリティア”と、マイケル・ホールデンがわたしの前に現われた。ソリティアが何をしようとしているのかはわからない。マイケル・ホールデンはわたしには関係ない。ほんとうに。
ただ“ふつうの”クリスマスを過ごしたかった。トリとチャーリーとオリバーにとって、今年の冬は試練のときだった。せめてこのクリスマスは穏やかに過ごしたいと思っている。それはオリバーにとっては、姉兄と3人で一緒にマリオカートをすることを意味し、トリとチャーリーにとっては、この数か月にあったことを乗り越えて、前を向くことを意味している。このクリスマスは、家族をどんな方向に導くのだろうー。