著者 : アンジェラ・カ-タ-
シンデレラあるいは母親の霊魂シンデレラあるいは母親の霊魂
読んでびっくりの表題作をはじめ、男が女に、女が男になる「パントの国で」、16世紀のプラハに迷いこんだアリスの物語、ハリウッドに題材をとった「幻影の商人」など、伝説や物語を大胆に作り替える手法で死後ますます名声の高い“イギリスの妖精女王”カーターの遺作。
血染めの部屋血染めの部屋
純白の処女の喉元に飾られた血の色の首飾り。さしこむ月光の中、下肢から血をしたたらせる狼少女…。赤頭巾、白雪姫、青ひげ、吸血鬼譚などに着想を得て、性のめざめと存在の変容とを描く、セクシュアルで残酷な短篇集。
魔法の玩具店魔法の玩具店
現実と夢の間をさ迷う、純白のウェディング・ドレスの少女メラニー。血染めのドレスに暗示される、両親の突然の死。メラニーは、奇怪な玩具店の経営者、繰り人形に異常な執着を示す叔父フィリップの欲望に巻きこまれていく…。性の目覚めとそれに伴う様々な喪失。少女の成長の痛みを鮮烈に捉えた、いまイギリスで最も注目を集めているアンジェラ・カーターの意欲作。
PREV1NEXT