著者 : アントニオ・タブッキ
島とクジラと女をめぐる断片島とクジラと女をめぐる断片
居酒屋の歌い手が、ある美しい女性の記憶を語る短編「ピム港の女」のほか、難破をめぐる物語、滅びゆくクジラと捕鯨手たちの歴史的考察、ユーモラスなスケッチなど、夢とうつつの間を漂う“島々”の物語。
とるにたらないちいさないきちがいとるにたらないちいさないきちがい
学生時代に一人の女を愛した男たち、世界に対峙する魔法を願う少女、シュレミールを自称するインド通のユダヤ人、撮影カメラの前で真実を見出す俳優たち…。映画に着想を得つつ描かれためくるめく物語。名手タブッキ『インド夜想曲』につづく11の短篇集。
時は老いをいそぐ時は老いをいそぐ
東欧の元諜報部員、国連平和維持軍の被曝した兵士、ハンガリー動乱で対峙した二人の将軍、古びた建物を駆け抜ける不思議な風の歌…。ベルリンの壁崩壊以後、黄昏ゆくヨーロッパをさすらう記憶の物語。
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