著者 : アントーン・パーヴロヴィチ・チェーホフ
郊外の一日郊外の一日
チェーホフを訳し始めて三十年超。このユモレスカ二冊で、個人全訳が終わる。チェーホフを訳すことで、慰められ、励まされてきたという訳者。推敲を重ねたていねいな訳文から、ロシア民衆の愛すべき姿、優しい心根が浮かび上がる。傑作の名高い作品から知られざる名品まで、短篇小説好き垂涎の魅力的な作品群。人間がいとおしくなる読書体験。
結婚披露宴結婚披露宴
ユモレスカとは、ユーモア雑誌などに掲載された読み物のこと。依頼者の要求は二つ。滑稽であること、短く書かれていること。チェーホフは色々な媒体からたくさんの注文を受けた。そして、ありとあらゆる職業、社会階層、素性の人を取り上げ、小説手法上も様々な実験を行った。チェーホフ文学の源泉ユモレスカは、今も読者の心をとらえてやまない。
チェーホフ短篇集チェーホフ短篇集
ユーモラスな思春期男女の性の芽ばえ、曲折にとむ恋愛や結婚生活に揺れる微妙な心理を描いたチェーホフの魅力あふれる一冊選集。『芝居がはねて』『かわいいひと』『犬をつれた奥さん』など12篇を読みやすい日本語で贈る。
チェーホフ短篇集チェーホフ短篇集
「新しい第一級の作家の出現」とガルシンに激賞され、颯爽と文壇にデビューしたチェーホフの短篇から、「あるがままの生活を描く」という手法で書かれた前期の傑作「ともしび」、当時のロシアを閉塞した精神病棟になぞらえた問題作「六号室」、崇高な愛と凡俗な生活との間で揺れ惑う男女を描いた「犬を連れた奥さん」など6篇を収録。
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