著者 : イスマイル・カダレ
草原の神々の黄昏草原の神々の黄昏
悲劇の小国アルバニアの青年作家はなにを見たか。パステルナークのノーベル賞受賞をめぐってクレムリンの神々がまきおこすイデオロギーの嵐。民族の桎梏に破れさる恋。スラブ神話や民間伝承をモチーフに描く自伝的小説。
砕かれた四月砕かれた四月
二十世紀初頭のアルバニアの高地。この地域の人々の生活は、復讐を核とする古い掟によってすみずみまで支配されている。七十年前から連綿と繰りかえされてきた復讐により死を宣告された男と、彼を思う人妻との出会いと別れ。荒涼たる高地を舞台に、錯綜する生と死のイメージが織りなされる。
夢宮殿夢宮殿
〈夢宮殿〉、それは帝国中の臣民が見た夢を集め、選別し、解釈する調査機関だった。毎週金曜日には、帝国と君主の運命に関わる〈新夢〉が皇帝のもとに提出されるのだが…アルバニアの鬼才が描く迷宮の現代文学。
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