著者 : イーヴリン・アーサー・セント・ジョン・ウ
スクープスクープ
新聞で「田園便り」を担当する独身男ウィリアムは、手違いから、突如外国特派員に任命される。派遣されたのは、政変が噂されるアフリカの独裁国家。怪しいスパイや政商が暗躍し、ライバル記者たちが報道合戦を繰り広げるなか、ウィリアムは人生初の恋に落ち、思いがけずスクープをものにするのだが…。ウォーが「ジャーナリズムに対する軽い諷刺」と述べている本書は、一九三八年に発表され、今なお「現代の古典」として不動の地位を占めている。二〇〇三年、『ガーディアン』紙上で「古今の名作小説一〇〇」に選出され、二〇一四年、『テレグラフ』紙上においても「絶対必読の小説一〇〇」に選出されている。
ご遺体ご遺体
英国出身でペット葬儀社勤務のデニスは、友人の葬儀の手配のためハリウッドでも評判の葬儀社“囁きの園”を訪れ、そこのコスメ係と恋に落ちる。だが彼女の上司である腕利き遺体処理師もまた、奇怪な方法で彼女の気を引いていたのだった…容赦ないブラック・ユーモアが光る中編佳作。
ポール・ペニフェザーの冒険ポール・ペニフェザーの冒険
オックスフォード大学の学生ポール・ペニフェザーは、酒を飲んでのドンチャン騒ぎに巻きこまれて放校処分を受けたことから、うさんくさい連中ばかりいる妙な私立学校に勤めたり、売春斡旋の嫌疑で刑務所送りになったりする破目になり、やがて…。イギリス流の苦いユーモアに彩られた波瀾万丈の物語。本邦初訳。
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