著者 : ウィリアム・マーティン
コールド・エンディング(上巻)コールド・エンディング(上巻)
ハリウッドの著名なTVプロデューサーが、取材先で事故死した。テレビに毒され、病んでしまったアメリカ文明の実態を記録するため、大陸を横断し、最終地でネットワークの陰の大物にインタビューした直後だった。撮影済みのテープをめぐって、残された妻ジャンヌの周囲は急に騒がしくなった。夫の死に疑念を抱いた彼女はその謎を解くため、夫の足跡をそっくり辿る決心をしたー。
コールド・エンディング(下巻)コールド・エンディング(下巻)
謎を秘めたた取材のテープを手に入れようと、テレビ界の実力者たちの追撃は執拗に続く。皮肉にもTV番組で旅程が公開されることによって、身の安全を保証されながら、ジヤンヌとその同行者は最終地に近づいた。様々な利権が絡むネットワークの醜悪な実態を目にし、気づかぬうちに先入観を植えつけられ操られる大衆の姿を見ながらー。現代文明への鋭い批判を込めた問題作。
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