著者 : オキシタケヒコ
宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー宙を数える 書き下ろし宇宙SFアンソロジー
創元SF短編賞正賞・優秀賞受賞者、佳作入選者が集結、書き下ろし短編で競演。“宇宙編”には高山羽根子(第1回佳作)、酉島伝法(第2回正賞)、理山貞二(第3回正賞)、オキシタケヒコ(第3回優秀賞)、宮西建礼(第4回正賞)、宮澤伊織(第6回正賞)の6名の作品を収録する。2020年代の日本SF界を牽引する“東京創元社生まれ”の気鋭作家陣が贈る、オリジナルアンソロジー。
おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱おそれミミズク あるいは彼岸の渡し綱
「ひさしや、ミミズク」今日も座敷牢の暗がりでツナは微笑む。山中の屋敷に住まう下半身不随の女の子が、ぼくの秘密の友達だ。彼女と会うには奇妙な条件があった。「怖い話」を聞かせるというその求めに応じるため、ぼくはもう十年、怪談蒐集に励んでいるのだが…。ツナとぼく、夢と現、彼岸と此岸が恐怖によって繋がるとき、驚天動地のビジョンがせかいを変容させるー。
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