小説むすび | 著者 : オリヴィア・ゲイツ

著者 : オリヴィア・ゲイツ

シェヘラザードの嘘シェヘラザードの嘘

彼を知る必要がある。 おなかの子のことを明かす前に。 無垢なラリッサは子宝に恵まれない姉夫婦のために代理母になったが、 姉夫婦が赤ん坊の誕生を見ることなく相次いで死んでしまった。 身重で天涯孤独となったラリッサは、おなかの子の家族を捜そうと、 亡き義兄ジャワドの故郷ビダリヤ国へ移り住む。 そこで待っていたのは、新しい勤務先の優秀な上司で、 美しい黒髪と神秘的な瞳を持つ外科部長ファレス。 二人は一目で惹かれ合ったが、ほどなく驚きの事実がーー なんとファレスはこの国の皇太子で、ジャワドの弟だったのだ! ラリッサが兄嫁だったと思い込んで機嫌を損ねたファレスに、 それは違うと彼女は言えなかった。おなかの子を奪われてしまいそうで。 情熱的な作風のUSAトゥデイのベストセラー作家オリヴィア・ゲイツが《至福の名作選》に登場! 憎からず想っていたラリッサが亡き兄の妻で金目当てで近づいてきたと考えたファレスは、おなかの子は兄の子かどうかわからないと酷い言葉を投げつけて……。

砂漠の小さな王子砂漠の小さな王子

この子に父親の顔を見せてあげたい。 父親が、私の顔を見たくないとしても。 7年前、ヴィヴは異国から来たガーリブを一途に愛した。 けれど優秀なドクターでありながら一国の皇太子でもあった彼は、 ヴィヴとの関係を汚らわしい秘密のように周囲にひた隠しにした。 そのうえ、泣きすがる彼女を、さよならも言わずに捨て去ったーー 思いがけず授かった小さな命を彼女の身に残して。 彼が知る由もないその贈り物を糧に生きてきたヴィヴは今、 ある決意を胸に、ガーリブとの再会に臨もうとしていた。 今の彼が真実を知るに値する男性かどうかを見極めるために。 それまでは、6歳になる息子のことは隠し続けなければ! 息子を奪われ、私だけ追い出されたりしたら、私は生きていけない……。 珠玉のシークレットベビー物語! 7年ぶりに会うガーリブの黒曜石のような美しい瞳を見て、ヴィヴは彼への切ない想いがいまだ消えていないことを痛感するのでした。すべては最愛の息子のため。親権を奪われるリスクに怯えながらも選んだ再会の行方は……?

無慈悲な富豪が授けた命無慈悲な富豪が授けた命

身も心も捧げ、小さな命を宿しても、 わたしはあなたの愛には価しない女なの? アナスタシアが昏睡状態から目覚めたとき、そばにはイヴァンがいた。 7年前、姿を消した恋人がどうして戻ってきたの? 瀕死の傷を負ったアナスタシアを、彼は助けてくれたらしかった。 そして、とまどう彼女を豪奢な自宅へと連れていき、 離れ離れだった時間などなかったように熱く求めた。 それでも、アナスタシアは不安でたまらなかった。 以前、イヴァンはつき合って2カ月で突然いなくなったからだ。 再会して2カ月後、彼女は体の異変に気づく。 赤ちゃんができたと知ったら、イヴァンはどうするかしら? わたしのそばにずっといてくれる? それとも、また冷たく捨てる? ドラマティックな作風で知られるオリヴィア・ゲイツ。大人気ミニシリーズ〈黒い城の億万長者〉の第6作をお贈りします。7年前、ヒーローがヒロインに別れを告げた理由はなんだったのか。彼の心がわからず、ヒロインはおなかの子のために重大な決断を下します。

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