小説むすび | 著者 : キャサリン・ジョージ

著者 : キャサリン・ジョージ

イタリア富豪は甘く償うイタリア富豪は甘く償う

あなたと瓜二つの娘の存在に、 どうか気づいてくれますように。 親友を窮地から救うため、急遽フィレンツェを訪れたローズ。 だがそこに親友の姿はなく、代わりに彼女を待っていたのは、 実業家ダンテだった。じつは4年前、ローズは彼と出会ったとたん 激しい恋に落ち、そのまま薔薇色の未来を夢見て一夜を共にした。 なのにダンテは夜明け前に姿を消し、無情にもその後、婚約者と 結婚してしまったのだ。私を弄んで捨てた不実なプレイボーイ── 久しぶりに再会した彼が、別人のように世話を焼いてくれる姿を 横目で見ながら、ローズの心中は複雑だった。 彼に打ち明けるべきかしら? あなたには可愛い娘がいるのよ。 あの夜、あなたが授けてくれた宝物を、私は大切に守ってきたのと。 今も衰えない人気の実力派キャサリン・ジョージが描く、王道のシークレットベビー・ロマンス! ヒーローが黙って姿を消さざるをえなかった本当の理由を知ったヒロイン。彼の気持ちに共感し、寄り添おうとしますが、また彼がいなくなりそうで怖くて……。

朝、あなたのそばで朝、あなたのそばで

あくまでもボスと秘書の関係だったはず。 同じ屋根の下で一夜を明かすまでは。 ロンドンでの独り暮らしのために仕事が必要なテオドラは、 建設会社の社長ジェイムズが秘書を探していると聞いて応募した。 前任の秘書たちに色目を使われ辟易していたというので、 髪を引っつめ極度に地味な姿で面接を受け、首尾よく採用になる。 ジェイムズは噂どおり高慢なボスだが、抗いがたいほど魅力的。 こんな外見のおかげで、彼が目もくれずにすんで助かったわ。 だが、ある朝、テオドラはやむを得ぬ事情で出社が大幅に遅れ、 すごい剣幕で住まいを訪ねてきたボスに素顔を見られてしまう。 辞職を伝えるテオドラに、なんと彼は出張旅行への同行を命じ……。 長年のキャリアを誇るC・ジョージの名作をお届けします。プレイボーイの高慢な社長ヒーローに、地味な秘書ヒロインはこき使われています。ところが彼女の素顔を知ったとたん、ボスの態度は変化して……。作者自身の姿と重なるヒロイン像をお楽しみください。

家族ゲーム家族ゲーム

意地悪な言葉ばかりかけてくるのに、 なぜ私は彼を無視できないの……? 養母の死後、アントニアは自らの出生の秘密を遺書で知らされた。 21年前、実の母は若くしてアントニアを妊娠したことで勘当され、 出産後に娘を知人である養母のもとに養子に出したのだった。 今、遠い国の実業家の妻となった実母が、会いたいと言ってきた。 養母を失った悲しみに暮れていたアントニアだったが、 産みの母を見てみたいという純粋な気持ちで、招待に応じることにする。 現地へ飛び、母の住む邸宅を訪れたアントニアは、 傲慢さと威厳を漂わせた漆黒の瞳を持つ男性の登場にたじろいだ。 母の義理の息子ジャイメ・デ・アルメイダは、歓迎の意も示さず告げた。 「戦利品とともにすばやく帰国するのが君の目的なら、僕は許さない!」 魅力的ながら絶対君主のような態度をとる、血のつながらない義兄ジャイメからいきなり侮辱されたアントニア。やっぱりこんなところへ来るべきではなかったと後悔してみても、故郷にはもう家族はいなくて……。初版時、大好評を博した義兄妹ロマンスが蘇ります。

ポルトガルの花嫁ポルトガルの花嫁

透明人間になったようで切ない……。 あなたは私を透かして、別人を見ている。 親友の結婚式に招待されたキャサリンは南欧に降り立ち、 まばゆいばかりの日差しに輝く花々と、風格のある屋敷に魅了された。 そして、親友の兄で、ポンタレグレ伯爵の称号を持つエドゥアード。 たびたび話に聞いていた“伝説の人”は、セクシーな男性だった。 だが彼はキャサリンを見た瞬間、その黒い瞳と微笑を凍りつかせた。 なんでも、少年時代の初恋の人に、彼女がそっくりなのだというーー 23年前、報われない恋に絶望して命を絶った女性に。 憂いを秘めたエドゥアードを知るほどに惹かれるキャサリンだったが、 同時に胸が締めつけられるような苦しさに悶えた。 なぜなら、彼の心はまだ、亡き初恋の人に囚われているのだから……。 ヒロインが愛に臆病なのには、もう一つ理由がありました。未婚の母に育てられ、父親が誰かもわからない自分と、ふさわしい家柄の地元の娘と結婚すべき伯爵とでは、あまりにも釣り合わないと気に病んでいて……。ベテラン作家C・ジョージの名作をお贈りします。

残酷な秘密残酷な秘密

雷雨の中、帰宅を急ぐサラは道に飛び出し、車に轢かれそうになった。 運転していたのは町の名士で実業家のジェイク・ホーガンで、 彼からお詫びの花束が届き、翌日にはわざわざ様子を見に来てくれた。 紳士的なジェイクに、サラは生まれて初めて胸のときめきを覚えた。 でも、私のような、幼い娘を育てている女に、彼は興味なんてないはず。 それに、私には誰にも言えない秘密が、男性と親密になったら 打ち明けないわけにはいかない秘密がある……。 恋心を止めたいサラだったが、会うごとにジェイクに惹かれ、 雷鳴に怯えていたある夜、彼になだめられるうちに一線を越えてしまう。 そして、露見したーー彼女がまだ、純潔の身だったということが! 〈薄幸のシンデレラと幼な子〉と題して、やむにやまれぬ事情で小さな子供を育てるヒロインと大富豪とのロマンスを特集します。幼い少女の“母”として生きてきたサラの秘密の真相とはーー? ベテラン作家キャサリン・ジョージの、優しくて切ない名作です。

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