著者 : キャスリーン・E・ウッディウィス
季節巡りて 上季節巡りて 上
天涯孤独のレイリンは港で売られていたところをジェフ・バーミンガムというハンサムな男性に救われる。彼は海運会社や製材所を所有し、広大なプランテーションに立つ屋敷に住む富豪の実業家だった。ジェフはレイリンを高額で買い、「世間体を保つため」と求婚。出会いから1時間もせぬうちに、巷で最も人気の高い独身男性の妻となったレイリンだったが、二人が初夜を迎えることはなかった。ジェフの元使用人だという娘が現れ、彼に妊娠させられたと訴えたのだ。疑心にかられたレイリンは、夫とベッドをともにすることを拒み…。
季節巡りて 下季節巡りて 下
不義の疑念は消えなくとも高まる想いには抗えず、レイリンは夫の求愛に屈した。夜ごと愛され、レイリンは子を宿したが、それは新たな試練の幕開けでもあった。ジェフの子を産んだと言い張る使用人の娘が殺された夜、遺体の傍らにいたのは、ナイフを手に立ち尽くす夫と、その血まみれの姿を目撃したレイリンだったのだ。愛する夫は殺人鬼なのかー混乱のあまり、レイリンは家を飛び出す。着の身着のまま、身重の体で…。日本中のウッディウィス・ファンが長らく待ち望んだバーミンガム家最後の物語、満を持してここに初刊行!
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