小説むすび | 著者 : キャロライン・アンダーソン

著者 : キャロライン・アンダーソン

泣きながら眠る夜には泣きながら眠る夜には

秘密で産んだ赤ん坊を見つめ、 あなたを想わない日はない……。 ジュリアは秘書として、妻として、 世界中を飛びまわる実業家の夫マックスを支え続けてきた。 クリスマスも新年も関係なく、くる日もくる日も仕事に明け暮れて。 こんなの……幸せじゃない。そう訴えても、夫は聞く耳を持たなかった。 とうとう耐えきれずに家を出たあとで、妊娠に気づいた。 でも、子供はいらないと言っていた彼には打ち明けられなかった。 1年後、ジュリアは独りで双子の赤ん坊を育てていたが、 今でも本当はマックスが恋しくて、枕を濡らす夜もあった。 父を知らずに育つ娘たちを思うと、悲しみで胸が潰れそうになる。 そんなジュリアの前に、ある日突然、怒りに満ちたマックスが現れた! ジュリアは幸せな結婚とはどんなものか、マックスと一緒に考えたいと心の底から訴えたのに、秘書でもある彼女がそんなことで仕事を放棄するなら“契約違反”だと冷たく返されてしまい……。シークレットベビー&夫婦の愛の復活を描いた名作をお贈りします!

遅れてきた二つの奇跡遅れてきた二つの奇跡

望むことさえあきらめていた奇跡が、 ある日突然、やってきたーー 体調を崩した産科医ダンを心配し、食事に招いた助産師のジョージー。 惹かれ合った二人は、帰り際のキスが高じてベッドをともにする。 “妊娠の心配はない”と、ジョージーはダンに伝えた。 かつて妊活を4年間続けたものの叶わなかったうえに、 元夫の浮気相手の妊娠によって離婚し、自分は不妊症だと確信していた。 一方、ダンは大学時代に恋人と子供を出産で失い、 命を救えなかった罪悪感から産科医になったのだった。 二人はその後も仕事を通じ、互いのつらい過去を知るようになっていった。 そんなある日、思いもよらない事実が判明するーー なんと、ジョージーのお腹に新しい命が宿っていたのだ! もう完全にあきらめていた妊娠が実現したことに、驚きながらも喜びの涙を流すジョージー。ダンに伝えると、彼は責任をもって関わっていくと約束し、結婚を視野に入れることも提案しますが、ジョージーは子供のためだけの形ばかりの結婚を受け入れられず……。

恋の誤算、小さな奇跡恋の誤算、小さな奇跡

おなかの赤ちゃんは妹夫婦のもの。 彼と私の愛の結晶ではない。 ついにアイオナは意を決した。 どうしても赤ちゃんができない妹夫婦のためには、 ドナーを探して私が代理母になるしかないわ! そんな折に出会ったのは、同じ病院の凄腕医師ジョー。 吸いこまれそうなほど明るいブルーの神秘的な瞳の持ち主だ。 ジョーに魅せられた彼女は代理母になろうとしていることを彼に告げる。 すると、彼はアイオナの決意を危ぶみながらも、 最終的には協力を約束してくれたーー妊娠すれば終わる関係として。 悲惨な離婚を経験しているジョーが誰かを愛することなど二度とない。 それでもアイオナの彼への想いは募る一方で……。 アイオナはジョーと甘く熱い一夜を過ごし、人生で最高の喜びを経験します。やがて待望の妊娠が判明しますが、思いがけない事態が起きて……。お互い愛に傷ついた過去を持つ主人公たちの感情の揺れが繊細に描かれたC・アンダーソンの感動作をご堪能ください。

結婚までの十二カ月結婚までの十二カ月

結婚まで純潔を保つーー 昔ながらの誓いを守ってきたけれど……。 リディアは1年前、実業家ジェイクとの結婚を拒んで逃げ出した。 彼の気持ちもわからないまま結婚などできないと思ったから。 挙式直前のリハーサルに臨む段に至ってもなお、 ジェイクの口からプロポーズの言葉さえ聞けなかったのだ。 リディアは結婚できないと宣言すると、いたたまれず旅に出た。 彼の“愛している”のひと言さえあれば、留まっていたかもしれない。 でもまさか、妹がジェイクの親友と結婚するとは思ってもみなかった。 実現しなかった結婚式の準備に関わるうち、二人は意気投合したという。 リディアは皮肉な運命を嘆きつつ、妹の結婚式に出るため帰国した。 当然顔を合わせることになる、ジェイクとの再会を覚悟して。 人気急上昇中のC・アンダーソンが描く、愛を探すシンデレラの物語をお届けします。婚前交渉はしない主義の古風なヒロインと、そんな彼女に情熱的なキスを浴びせて翻弄したヒーロー。一度は破局した二人の気まずい再会は、いったいどこへ向かうのでしょうか?

雪の天使をつかまえて雪の天使をつかまえて

恋に落ち、愛し合い、そして別れた。 十代の破れた夢が、今ふたたび……。 夫を亡くし、2歳の息子を女手一つで育てるジョージアは、 クリスマスを前に車で実家に帰る途中、吹雪で立ち往生していた。 渋滞を避けて入った脇道で、目の前に古い屋敷がかすんで見える。 あれは、十代のころ恋人のセバスチャンとよく忍び込んだ空き家。 生涯を誓い合ったのに、彼は二十歳を過ぎると人が変わったように 我が事ばかりに夢中になり、彼女は寂しさから別れを告げたのだった。 9年後の今、富豪となった彼は屋敷を買い取り、住み始めたと聞いている。 ずっと疎遠にしていたけれど、このままでは息子が凍死してしまう! ジョージアはすがる思いで車の外に飛び出し、助けを求めたーー 思い出の屋敷から向けられるであろう、冷たい視線に怯えながら。 C・アンダーソン史上、特に出色の出来と編集者が太鼓判を押す自信作です! 長らく別々の道を歩んできた二人。二十歳のセバスチャンの身に起きた知られざる真実、そして彼が命を燃やすように立身を目指した理由とは……? 感動必至のラブストーリーをどうぞ。

迷子の天使の縁結び迷子の天使の縁結び

迷子の天使がくれた、初めての恋。 孤独だった彼女は喜びと涙を知った。 手元の食料はしわしわのじゃがいもだけ。赤ん坊のミルクもあと少し。 クレアは妹の遺児を引き取って育てていたが、限界が近づいていた。 仕事も辞めている今、もう赤ん坊の父親にすがるしかない。 しかし、最後の頼みの綱だった富豪パトリックは、妹との関係を否定した。 クレアはタクシー代を渡され、けんもほろろに追い払われてしまう。 万策尽きて途方にくれていると、今度はパトリックが彼女を訪ねてきた。 「赤ん坊は亡き兄の子だと思うから、いっしょに育てたい」と言って。 ほほえむ彼を、クレアは出会った中でいちばんすてきな男性だと思った。 でも子どもを育てるなら、パトリックに恋をして関係を複雑にはできない。 裕福な彼は貧しいわたしを哀れんでいるだけ。誤解してはだめよ……。 穏やかでやさしい時間が流れる、C・アンダーソンの物語の世界へ読者のみなさまをご案内します。ぜひ今作では、ヒーローとヒロインが飼っている犬にもご注目ください。自分に素直な動物は、実は飼い主が胸に秘めた恋心をかわりに伝えているのかもしれません。

ローズガーデンの贈り物ローズガーデンの贈り物

庭に薔薇の花が咲き乱れるこの屋敷で、 一緒に赤ちゃんを育てられたら……。 エミリアは奇跡のような妊娠を果たしたーー 不治の病で逝った夫が体外受精専門クリニックに遺した精子を使って。 ところが、ある日、出向いたクリニックで取り違えの事実を告げられる。 おなかにいる子の父親が亡夫ではなく、知人の大富豪サムだなんて! 独りで不安な彼女は、田園地方にあるサムの屋敷にたどり着いた。 クリニックの院長からともに説明を受けたあと、 “困ったことがあったら、いつでも来ていい”と言ってくれていたから。 優しい出迎えといたわりの言葉に、エミリアの気持ちは激しく揺れた。 ハンサムで精悍なサムに強く抱きしめてほしいけれど、 赤ちゃんと私に対して何の義務もない彼に迷惑はかけられないわ……。 いかにもイギリス作家らしい繊細な物語を紡ぐC・アンダーソンの新作をお届けします。身重のエミリアは、やむなくサムの屋敷で暮らし始めますが、けなげにも仕事と住む家を探そうと努めます。そんな彼女を見かねたサムは庭の手入れをしてほしいと申し出て……。

愛と失恋のヒストリー愛と失恋のヒストリー

あれから時が過ぎた今もなお、 貴方への愛と失恋を繰り返している。 イタリア屈指の名家の御曹司ジオ・ヴァルティエリと、 そばにある農場の娘アニータは幼少期からの親友だ。 5年前に恋人同士となるも、その後突然ジオから一方的に振られ、 アニータはひどく傷ついた。それでも今なお、彼を愛し続けている。 あるとき、ヴァルティエリ一族の休暇旅行の直前にジオが大怪我をし、 アニータが身の回りの世話をすることになった。 二人きりの時を過ごすうち、ふたたび熱い情熱の火花が散ったが、 自分は不誠実で結婚には向かないと言うジオに、彼女は肩を落とした。 やがてそれぞれの日常へ戻ったあと、予期せぬ妊娠が発覚する。 義務感から求婚するジオに向かって、愛なき結婚はできないと、 心で泣きながらアニータは告げるのだった……。 アニータに拒まれてもなお、生まれくる我が子の面倒をみると主張するジオ。やがて、気まずく、切なく、熱い同居生活が始まりますが……。『フィレンツェで生まれた恋』の関連作。

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