著者 : キャンディス・ブシュネル
ヴィクトリアズ・シークレットのキャンペーン・モデルに抜擢された美女ジェイニー・ウィルコックス。彼女の望みは、NYのセレブ界で名声を勝ち取ること。社交界の華ミミ・キルロイからパーティの招待状を受け取った彼女は、とうとう成功の階段を上りはじめた。ミミの夫で大金持ちのジョージ、ジェイニーにぞっこんの映画会社社長セルデン、卑劣な映画プロデューサーのカムストック、そして若く美しいポロ選手ジジ…男たちを、手玉にとろうとするジェイニーの思惑はどう動くのか?!ドラマ『SEX AND THE CITY』の原作者キャンディス・ブシュネルによる待望の長篇ロマンス小説。
恋心を抱いていたジジと親友ミミが男女の関係になっていることを知り、衝撃を受けるジェイニー。それでもジジがいつか見せた笑顔の意味を信じるが…。また、ジェイニーは美貌だけがもてはやされることにうんざりし、映画プロデュースの仕事をしたいと思いはじめていた。そんなジェイニーの野望にあきれる夫セルデン。ふたりの関係は次第に険悪になっていく。そんな折、ミミとジェイニーはパリ旅行にいくことになった。パリはジェイニーにとって、モデルを始めた出発点。だが、そこでの思い出は決していいものばかりではなかった。雨の降るヴァンドーム広場で、ジェイニーは「あのとき」のことを思い出す…。
悪名高いカムストックとの過去の関係と脚本執筆料をめぐる金銭スキャンダルをマスコミに暴かれたジェイニー。セレブ界からはじきだされ、周囲の冷たい反応に苦しめられる。そんな妻を前に、セルデンは大企業のCEOとして、妻を取るか仕事を取るかという究極の選択を強いられる。売春婦というレッテルを貼られたジェイニーに絶望しながらも、まだ彼女を愛している彼が取った行動とは?そして過去と決別し、前に進む決意に満ちたジェイニーに力を与えたのは、やはりそのたぐいまれなる美貌だった!まやかしのようなNYセレブ界を描きながらも、現代女性の本音を大胆に追求したC・ブシュネル長篇小説、いよいよ完結。