著者 : キャンディ・シェパード
これはひとときのシンデレラ契約。 夢見る永遠の愛は、叶わない。 仕事を失ったうえ恋人にも裏切られ、キティの心はぼろぼろだった。 そんななか、友人と立ち上げた引っ越し会社に思わぬ依頼がーー 依頼人は由緒正しき准男爵家の新当主セバスチャン・デルフォント。 ロンドンの高級住宅街にある屋敷へ移り住むのだという。 黒髪に精悍な顔だち、たくましくて長身の彼を一目見た瞬間、 キティは心を奪われてしまった! そして丁寧な仕事ぶりが認められたのか、 爵位の継承を広く知らせるための仕事もすることになる。 6週間の契約でセバスチャンが催すパーティを手伝ううち、 いつしかキティは彼の“恋人”として寄り添える日を夢見るように……。 人気急上昇中のキャンディ・シェパードが描く、好感度の高いヒーローと不遇な人生に耐える健気なヒロインのシンデレラ・ロマンスです! 身分違いの恋心をひた隠しにするキティですが、つらい過去を打ち明けて弱みを見せたのを機にセバスチャンと急接近し……。
偽りの婚約とわかっていながら、 いつしか心には純愛が芽生え……。 2歳で母と死別し、養父母に引き取られたエロイーズ。 今はウエディングドレスのデザイナーとして活躍しているが、 恋愛には臆病で、みずからの結婚はまだまだ遠そうだった。 ある日、顧客の一人に、根拠のない悪口を広められてしまう。 結婚という夢をばかにした女性がウエディングドレスを作っている、と。 顧客離れに悩む彼女に、ボストンの億万長者ジョシュが手をさしのべた。 ジョシュは最近知り合ったばかりだけれど、頼りになる魅力的な男性だ。 週末に出席予定の結婚式に彼を婚約者として同伴すれば、 汚名返上できるはずだという彼の提案に、エロイーズの胸は高鳴った。 彼がまさか、彼女の生き別れた姉妹のために近づいてきたとも知らず。 雑誌に載っていたエロイーズの写真を見て、友人女性と瓜二つだと気づいたジョシュは、じつのところその友人のためにエロイーズを密かに探りに来たのでした。そうとは知らない彼女は、官能的な唇を持ち、親身に相談に乗ってくれるジョシュに惹かれてしまい……。
誰にも知られてはならないーー 皇太子の子を宿したなんて。 サリーはテレビ画面を見て凍りついた。間違いない。エドワードだわ。 彼は婚約間近の皇太子だった! けれど、5週間前は違ったーー 同じこのシンガポールの地で出会ったビジネスマンだったのに。 サリーは出張中で、ホテルのプールで溺れかけたところを彼に助けられ、 びしょ濡れで最上階のペントハウスに運ばれ、手厚い看護を受けた。 あくまで紳士的に、優しく接してくれる美貌の彼に惹かれてしまい、 彼も思いは同じで、一夜限りという同意のもと、情熱的な夜を過ごした。 エドワードとサリー。ただ名前を教え合っただけで。でも今、 再びこの地を訪れて彼の素性を知った。もう一度会って確かめたい。 彼があのエドワードだと。おなかに宿る幼い命のことは伝えずに……。 『泣きぬれたシンデレラ』の関連作、ジェームスの妹サリーのロマンスをお届けします。エドワードには、たしかに政略結婚の相手がいました。彼が妊娠を知ったのと同時にマスコミにも嗅ぎつけられ、エドワードはサリーを豪華な別荘にかくまうことにしますが……。
いつもあなたのすぐそばにいたわたし。 けれど、一度も選んではもらえなかった。 学生時代から、ジョージアとウィルはいちばんの親友同士だった。 当時、彼女はウィルにほのかな恋心を抱いていたけれど、 あと一歩が踏み出せず、そのうち彼は別の女性と結婚してしまった。 だが2年後、億万長者となったウィルが突然ジョージアを訪ねてくる。 なんと、別れた妻が内緒で出産していたわが子を引き取りたいから、 協力してくれないかというのだ。 あまりに唐突な頼みに、ジョージアは開いた口がふさがらなかった。 ずっと連絡すらよこさなかったのに、いまになってなぜわたしに? でもどんなに離れていても、わたしは愛するウィルを忘れられなかった。 今度も願いを叶えれば、彼がまた去っていくとわかっていても。 勇気が出ず、想いを寄せるヒーローと一度疎遠になってしまったヒロイン。再会したヒーローに婚約者のふりや、彼の赤ん坊のナニーを頼まれても、かつての恋心がよみがえったヒロインはいやと言えません。そして、胸が苦しくて眠れぬ夜をくり返すのです……。
いまだ私の心は彼の虜……。 もう愛はないなんて、言えない。 ヘイリーは離婚届をたずさえ、ギリシアの小島に渡った。 そこで開かれる親族の祝いに夫が出席すると聞いたのだ。 かつて一目で恋におち、誰よりも深く愛したクリストス。 だが、流産という悲劇に見舞われたとき、夫はそばにいなかった。 結婚してすぐに就いた華やかな仕事の関係で、 彼は妻帯者であることを世間に隠していたのだ。 家を飛び出したヘイリーは、2年ものあいだ心の苦しみと闘い、 今ようやく別れを決意して、クリストスの前に現れたのだった。 ところが彼は、親族の手前、復縁したふりをするよう強いてきた。 だめ、この人をまた愛してしまったら、もとの惨めな私に逆戻り……。 引く手あまたの夫の帰りを、独り待つだけだった妻ーーそんな自分を変えたくて、もがいた別居期間。新しく生まれ変わったつもりで、離婚を決意したヘイリーは、サインをもらいしだい彼のもとを去るはずが……。ギリシア富豪と悩めるシンデレラの愛の再生物語。
我が子をこの身に宿す瞬間は、 一生望めないと思っていた……。 イライザはかつて病がもとで不妊症になったと宣告され、 いつか我が子をこの腕に抱くという夢をあきらめていた。 周りの友人たちが幸せをつかんでいくなか、 今後のことを考えようと休暇で海辺へ向かう途中、 かたときも忘れなかった億万長者、ジェイクと思いがけず再会する。 半年前、彼とは親友の結婚式で出会って意気投合し、 あとで連絡すると言ってくれたのに、これまで音沙汰がなかったのだ。 今、ようやく誘われてジェイクの別荘で数日を過ごすが、 真剣な仲になろうとしない彼に失望し、甘い情事に終止符を打ったーー まさか、命が宿るはずのない我が身に、奇跡が起こるとも知らずに。 イライザが恋した相手は、全世界の女性の憧れと名高い億万長者。それだけに、彼女はジェイクにお金目当ての妊娠と疑われて蔑まれることを恐れ、彼には黙って産み育てようと決めますが……。本作は『大富豪の秘密の婚約者』と『選ばれたシンデレラ』の関連作。
あなたがくれた美しいドレスや宝石。 でも時がくれば、私は貧しい娘に戻る……。 訳あって逃げるようにロンドンへやってきたアシュリーは、 安宿住まいを続けながら通いのメイドとして働いている。 しかし、冬のこの時季は宿泊代が高騰し、もう限界だ。 当てにしていた友達の家にも泊めてもらえなくなり、 彼女は高級住宅地にある派遣先の豪邸に住み込むほかなくなった。 家の主であるギリシア人大富豪のルーカス・クリストフェデスは、 クリスマスが終わるまでここには来ないというから、きっと大丈夫。 ところがある日、不意に帰宅したルーカスに見つかってしまう。 警察に突き出されると怯えるアシュリーに向かい、彼は言い放ったーー この借りを返すには、ぼくの恋人のふりをしろ! 富裕な顧客向けに派遣されるメイドたちのロマンスを描く、華麗な作家競作シリーズ〈メイド物語〉。着の身着のまま路上へ放り出されるかと思いきや、予想だにしない展開に巻き込まれたアシュリーの運命やいかに!? 次なる第3話はスカーレット・ウィルソン作。
魔法が消える時刻は迫っているけど……。 シンデレラが見た、うたかたの恋の夢。 ある日、企画会社で働くジェマが一人きりで仕事をしていると、 目の前に突然、目もくらむほど美形で長身の男性が現れた。 トリスタン・マルコという名を聞き、彼女は息をのんだ。 最高級ホテルでのパーティを予算無制限で依頼してきた謎の大富豪! はるばる欧州のモントヴィア国から打ち合わせにやってきたという。 やがて思いがけずクルージングに誘われ、ジェマの心は舞い上がった。 悲しい過去のせいで恋には慎重になると心に決めたけれど、 彼の魅力に抗えるかどうかはわからない……。 恋に惑うジェマは知る由もなかったーー 彼の本当の名は、モントヴィア皇太子トリスタンで、 高貴な生まれの女性との結婚を義務づけられている身であることを。 『一夜にできた秘密』で鮮烈な日本デビューを果たした人気急上昇中の作家キャンディ・シェパード。本作は、作者が満を持してお贈りするロイヤルロマンスで、『大富豪の秘密の婚約者』の関連作にもなっています。身分違いの恋に悩むヒロインにご声援を!
噂の実業家ドミニクの豪邸の前で、アンドレアは不安に身を震わせた。彼は世間から“守銭奴の億万長者”とのあらぬ汚名を着せられ、自宅で盛大なチャリティパーティを開いて悪評を払拭したいという。アンドレアは目の前に立つ並外れたオーラを放つ男性に圧倒された。彼はすでに3人ものパーティプランナーをくびにしたかなりの難物だ。それでもドミニクのために一生懸命プランを考え提案した結果、無事に採用が決まり、アンドレアは胸をなでおろした。だが、やがて彼に惹かれ始めた彼女に難題が降りかかる。重要な契約を控え、社会的信用のため“婚約
ゾーイは休暇で訪れた南の島で予期せぬ人と再会を果たした。高校の同級生で、今では世界に知られる億万長者ミッチ・ベイリー。当時、事故で両親を亡くしたゾーイは厳格な父方の祖母に引きとられ、転校した高校で暗い学生生活を送っていたとき、ただひとり優しくしてくれたのがミッチだった。にわかに初恋がよみがえり、求められるまま一夜をともにした。けれどもゾーイはわかっていたーーミッチはもはや遠い世界の人。彼との結婚なんて、ましてや温かい家庭なんて望めるはずもない。翌朝、彼が寝ているうちにその場を去ったゾーイは思いもしなかった