著者 : クライブ・カッスラー
ファーゴ夫妻の元に、財団の調査主任セルマの親戚にあたる兄弟がモロッコで行方不明になったとの知らせが舞い込む。二人が調査していたのは第二次大戦後にナチスの残党がヨーロッパから脱出する際に使用した“逃走経路”と呼ばれるルートだった。現地に飛んだ夫妻は、謎の勢力からの妨害を受けながらも、なんとか二人を無事救出することに成功。さらには兄弟が調べていたナチスの墜落機にあった暗号の書かれた手紙と地図を手に入れる。そこからは“ロマノフの身代”という言葉が浮上して…。
ロマノフ王家がボリシェビキの手から逃れるために支払ったとされる“身代”の存在。“身代”は第二次大戦中ナチスの手に渡り、どこかへ持ち出されたという。財宝の在り処がナチスの“逃走経路”と関係があるとにらんだファーゴ夫妻は、ロシア、ポーランド、ドイツとめぐって探索の旅を続ける。二人を狙い、財宝を奪おうとするナチスの残党“狼衛隊”との壮絶な死闘。熾烈な争奪戦は、ついにアルゼンチンの密林で最後の決着を迎える!歴史の謎にファーゴ夫妻が挑む巨匠入魂の冒険アドベンチャー!
18カ月前にアラビア海で発生したエアバス失踪事件。ナポリの造船所で破壊工作に見舞われた謎の貨物船コロッサス5。さらには西インド洋で、貨物船トライトン・スター号が、遭遇した正体不明の遭難船による電光石火の作戦行動を受け、乗っ取られる。これら一見無関係に思えるすべての出来事の裏には、とある秘密結社が進行する巨大な陰謀が絡んでいた。特別任務の遂行中に不穏な動きを察知したオレゴン号船長ファン・カブリーヨと仲間たちは、背後に秘められた計画の全貌を探り出すため奔走する。
2000年の悲願を叶えるべく野望に燃える秘密結社、その名は“無名の九賢”-紀元前のインドを治めたアショーカ王に由来する組織だ。彼らはメンバー9人の巨大な権力と資本力を背景に、人類救済のための極秘計画“コロッサス”をいまにも実行せんとしていた。一方、“九賢”で唯一計画に反対するメンバーは、これに対抗すべく衛生兵器“金剛杵”システムをついに発動する!カブリーヨたちは世界滅亡の危機を回避することができるのか?シリーズ屈指の壮大な規模で展開する海洋冒険小説の最高峰!
東大西洋のアゾレス諸島へ向けて航海中、NUMA(国立海中海洋機関)のカート・オースチンは黒煙を上げる貨物船を発見。救助に向かうも、襲撃した海賊は逃走し、貨物船は沈没する。事件の真相を探るべく海底に潜ったオースチンの目に飛び込んできたのは多数の船舶と航空機の残骸が散らばる光景だった。これはいったい…この海域にどんな力が働いているのか?世界中から科学者が調査にやってくるが、オースチンとNUMAの面々は、逃走した海賊とこの船の墓場に陰謀のにおいを嗅ぎとる。“NUMAファイル”シリーズ再始動。
海賊たちはなぜ貨物船を沈没させたのか?貨物船の積み荷はなんだったのか?そもそも襲撃者たちははたして“海賊”なのか?そして船の墓場の正体は?オースチンたちはロシア人科学者ルスカヤの協力を得て謎の真相に近づいていく。浮かび上がってきたのは、最新兵器で欧米の覇権を転覆せんとする独裁者の暗い野望だった。東大西洋、ワシントン、シンガポール、タンジール…野望を阻止すべく、オースチンが地球を駆けて、世界の瀬戸際でダイブする。“NUMAファイル”シリーズ待望の新章!
サンフランシスコで休暇を楽しんでいたファーゴ夫妻は、ある古書店に寄った。稀覯本好きのサムへの贈り物として、レミが密かに海賊の歴史書を探していたのだ。古書店でレミはサムを外に待たせたまま、その複製版を買い求める。だがサムは、店内の様子がおかしいことに気づいた。じつは店に何者かが侵入していたのだ。侵入者は店主を脅し、本を持ち去った。彼らの目当ては、長年厳重に保管されていた海賊の歴史書の貴重な初版本だった。やがて夫妻は、本の裏に秘められた歴史の謎の渦中へと!
海賊の歴史書の初版本が奪われた直後、古書店主が謎の死を遂げた。さらにファーゴ夫妻の宿泊先の部屋が何者かに侵入される。二人が問題の本を調べると、じつはレミが買った複製版こそ貴重な初版本だと判明した。強盗から守るため、殺された店主がすり替えていたのだ。そしてこの本には、島の地図と謎の文字が描かれた「暗号円盤」が隠されていた!こうして二人は800年前の宝探しの冒険に巻きこまれていくー歴史の闇に葬られた財宝伝説の壮大な謎にファーゴ夫妻が挑む巨匠の冒険ミステリー。
フィリピンの海上で反政府勢力の指導者ロクシンを護送中の船が奇襲された。そこで衝撃的な事件が起きた。激しい銃撃戦によって絶命したかに見えた男が目の前で回復を遂げたのだ。警察が茫然とするなか、男は逃走する。満身創痍のはずがいったいなぜ?一方タイでは窃盗品の美術品売買をめぐって密売業者の抗争が発生。カブリーヨは旧知の美術品鑑定家に依頼され、美術品の回収を請け負う。追跡の末に彼らがたどりついたのはフィリピンの山中だった。しかし、そこには逃走中のロクシンの姿が!
盗まれた美術品を回収すべく、カブリーヨはロクシンの極秘施設を探る。厳重に警備されたその施設で何が行われているのか?さらにオレゴン号の乗組員は施設に密かに侵入し、ロクシンに囚われていた化学者たちの救出に成功した。そこで彼らから聞いたのは、人間を超人的な肉体に変える謎の物質“タイフーン”の存在だった…。第二次世界大戦末期の戦場コレヒドール島を舞台に、悪魔の物質をめぐりオレゴン号の乗組員が苛烈な戦闘を展開する。海洋冒険小説の王者、クライブ・カッスラー最新刊!
カリブ海に突如“死の海域”が発生した。拡大していく謎の汚染の原因を突き止めるため、ダーク・ピットはカストロ議長の死去により不穏な空気が漂うキューバへと向かった。一方、息子のダークと娘のサマーはメキシコの洞穴で潜水中に、アステカ文明の遺物の写本を発見。そこには財宝の在処を示す石板の存在が記されていた。その行方を追う彼らは次々に襲撃を受けてーシリーズ最新刊!
海底の水銀汚染を追う父親。アステカの石板を探す息子と娘。親子は合流してハバナ沖で調査を開始した。だが、深海に潜ったピットとサマーは拉致され、ダークらが乗り組む船も制圧されてしまう。懸命の脱出を図る彼らの前に姿を現したのはキューバの権力闘争が絡んだ黒い陰謀だった。果たして極限の危機を打開できるのか。そして財宝の在処は…掌の汗が乾く間のない海洋冒険サスペンス!
世界各地の歴史の謎に挑み、人類史の数々を塗り換えてきたトレジャーハンターのファーゴ夫妻。メキシコで研究に従事していた二人は大地震に遭遇した。震源はグアテマラとの国境付近の火山で、土砂くずれにより村々が孤立しているという。二人はボランティアの救援活動に携わり現地に向かうが、地震で崩れた山の斜面から明らかに人工的な構造物が露出しているのを発見する。内部に入った二人の前に現われたのは、マヤ時代に建てられたとおぼしき古代の神殿とミイラ化した人間の遺骨だった!
ファーゴ夫妻が発見した人間の遺骨は、大きな甕を守るように抱きかかえていた。封印された甕の中には、いったい何が隠されているのか?二次災害をおそれた二人は甕を移送する。専門の考古学者とともについに甕の封印が解かれるが、中には知られざるマヤ文明に関する知識を結集した絵文書が!が、密かにつけ狙う謎の女の罠がすでに身近に迫っていたー。未踏の地に展開する古代都市探索、歴史の闇に埋もれた絵文書をめぐる死闘。巨匠が贈る、壮大な謎と知的興奮に満ちた冒険ミステリー。
1907年、高速軌道の開通を急ぐサザン・パシフィック鉄道の建設現場で事故が多発し、多くの死傷者が出ていた。過激派や無政府主義者の破壊工作を疑う社長のヘネシーは全米随一の探偵社“ヴァン・ドーン”に調査を依頼。渡りの労働者の間で囁かれる正体不明の男、通称“壊し屋”の存在が浮かび上がる。捜査を指揮するのは探偵社のエース、アイザック・ベル。全米を駆けまわるベルと“壊し屋”の熾烈な戦いが始まったー。冒険小説の巨人が時代への思い入れをたっぷりに描き出すアクション巨編。
巨大な捜査網と権限を有する“ヴァン・ドーン探偵社”のアイザック・ベルが逮捕に動き出してからも、“壊し屋”の手が休むことはなかった。ベルも“壊し屋”に送りこまれた刺客によって痛手を負ってしまう。“壊し屋”の手は西部からニューヨークへ、そしてベルの恋人マリオンの身にも危険が迫る。巧妙な破壊工作に、ベルは西へ東へと駆けまわる。だがやがてベルは“壊し屋”がサザン・パシフィック鉄道を狙う真の意図を見抜き、その正体へ肉薄していくー。好評“アイザック・ベル”シリーズ第2弾。
西暦453年、フン族王アッティラの婚礼の祝宴に沸く陣地。強力な騎馬部隊を率いて中央アジアからロシア・東欧を制覇し、帝政末期の西ローマ帝国まで脅かしたアッティラは、「神の鞭」の異名を取り、西側キリスト教徒を震え上がらせていた。そのアッティラが宴の席でローマからの使いの巧妙な手口により毒殺されるー。“トレジャーハンター”のファーゴ夫妻は知り合いの考古学者フィッシャー博士から、ハンガリーでフン族のものらしき遺跡を発見したとの連絡を受ける。遺跡からは武装した千体もの遺骸が発掘され、そのひとつの鎧にアッティラの墓のありかを示す暗号が見つかる…。