著者 : クラーク・ダールトン
ついにローダン一行は建造中の死の衛星に潜入し、六次元爆弾をしかけることに成功した!つぎの目標は宇宙港エクシロット。そこで脱出用の宇宙船をカピンから奪取しようというのだ。おりから宇宙港のあるコプタイト大陸でも、クロキソールをはじめとするツォイトの原住生物が冬眠から目覚めるや、エクシロットへの進撃を開始していた。かくてローダン一行と、ツォイトの野獣たちとの奇妙な共同作戦がはじまったが…。
行方不明になったローダン一行救出のため、グッキーたちはカピンが支配するレムリア大陸に潜入した。だが、手がかりはイホ・トロトの発する微弱なシグナルのみ。ローダンたちはいったいどこに幽閉されているのか。一方、首都にもどったオヴァロンにも危機が迫っていた。かつての部下タラカンがオヴァロン暗殺をくわだてたのである。からくも首都脱出に成功したオヴァロンは、ローダンに協力する決意をかためたが…。
太陽系の近傍に反テラ連合の一大艦隊が出現した。太陽系を目撃したダブリファ艦が、破壊される直前に緊急信号を発していたのだ。おりからローダンたちは、秘密実験のためコレッロをラスト・ホープに運ぶ必要に迫られていた。だが『インターソラー』でゴースト星系を出れば、反テラ艦隊に発見されるのは確実。秘密情報局長官デイトンは一計を案じ、テラ、オリンプ、ラスト・ホープをむすぶ極秘輸送作戦が開始されたが…。
5万5千年前の地球で、レムール人の都市オレガリスの危機を救ったローダン一行は、謎の飛行物体ー黄金の紡錘の情報を得た。レムール人によれば、はるか東方、人跡未踏のトロニス地方に、黄金の紡錘が飛び立つ聖なる島があるという。黒き湖に守られたその島こそ、ゼロ時間デフォルメーターの時間旅行を妨害する敵基地にちがいない。ローダンは謎の島をめざし、プレビオたちの襲撃をしりぞけながら東へと向かったが…。
太陽系に侵入したカピンはその特異な能力ーペドパイルングをもちいて、テラナーの精神を乗っ取り自在に操れると判明した。しかも旗艦『インターソラー』にカピンのひとりが潜入したらしい。すでに太陽系帝国の要人が乗っ取られた可能性すらあった。ローダンでさえペドパイルングの前には無力なのだ。アトランは極秘裡にグッキーたちミュータントからなる特別コマンドを編成すると、カピンの捜索に乗りだしたが…。
太陽系が5分間の未来に移行したローリン・デイから3年、太陽系帝国の植民世界には不穏な空気が満ちていたー惑星プレクールの総統制官エシボン・ヘリヘットがローダンにかわって大執政官の地位につき、帝国の最高権力を奪取すべく画策をはじめたのだ。さらにヘリヘットに加担するティーパ・リオルダンによりアトランが誘拐されるにいたって、ついにローダンは、みずから太陽系艦隊5万隻を率いプレクールに赴くが…。
3432年、銀河中枢リング部に位置する惑星アンコロートにイワン・イワノヴィッチ・ゴラチンが派遣された。謎のスーパー・ミュータント、リバルド・コレッロの陰謀が進行中との報告がもたらされたのだ。敵の動きを探る双頭のミュータントの前に、やがて正体不明の球型船が出現、コンタクトを求めてくる。だが、呼びかけに応じたゴラチンを迎えたのは、敵戦闘部隊の圧倒的な砲火だった。ゴラチンは必死の反撃を試みるが。
銀河のあちこちで謎のミュータント、リバルド・コレッロの暗躍がはじまっていた。強力な催眠暗示で人々をあやつり、生体フィクティヴ転送機ともいうべき能力をもつコレッロの正体をつきとめるため、ローダンは本格的調査に乗りだす。おりから、惑星アステラで人間があやつり人形のようになる事件が発生した。太陽系秘密情報局の特殊工作員ノーマン・ヨーダーは、自由商人の協力を得て単身アステラへの潜入を試みたが。
かつて人類が植民し、のちに忘れさられた世界、サパ星系ー3431年、その衛星コニアーズからテラナーの子孫が、核戦争の悲劇をのりこえ、大宇宙をめざしていた。フラマン・パンタローネ船長率いる四段式宇宙船《ヴァンガード》が打ち上げられたのだ。だが、目的地である惑星フィルマーでは、独裁帝国ダブリファがサパ侵略計画を着々と進めていた。ようやく宇宙への第一歩を踏みだしたサパ人たちに帝国の魔手が迫る…。
オールド・マン強奪に失敗してオルリン・ラスカニは、細胞活性装置を携えてアコン人の極秘惑星ベイネルトをめざしていた。太陽系秘密情報局の追求を逃れるためにエネルギー・コマンドの長官に庇護を求めたのだ。だが、すでにグッキーとUSOスペシャリストのハール・デフィンがスペース・ジェットに潜入していた。しかも、ベイネルトでは、時間警察をも巻きこんだアコン人の恐るべき陰謀がいましも始まろうとしていた。
〈クレスト4〉は暗黒星雲のなかを惑星ツォートコーンをめざして飛んでいた。そこでけだものの指導的種族ペレヴォンが秘密最終兵器の製造を進めていると、M-87の元軍事司令スコアルトが教えてくれたのだ。だが、ペレヴォンの本拠星系は恒星ダスティ・クイーンのノヴァ化で今まさに破滅しようとしていた。ローダンはロワ・ダントンとコマンドをともなって惑星ツォートコーンに強行着陸し謎の実験施設に突入するが…。
哲人種族オケフェノケースは、シンチラ星系に侵攻してきたモーグ族をテラナーの協力によって撃退した。32体の戦死したオケフェノケースは、ガラスの柩で英宙に葬られていく。その柩はM-87を支配している中枢部の設計者たちと密接な関係があるにちがいない。そう考えたアトランの命を受け、ホーレ少佐たちはコルヴェットKC-1で柩の追跡を開始した…。やがて銀河中枢部でダイアモンドのように輝く惑星を発見するが。
ローダン一行はトルクタンでの作戦で、球状銀河M-87の支配的カーストに属している基地のエンジニアの存在を知った。かれらはM-87を支配する中枢部の設計者の側近だ。もしコンタクトに成功すれば、故郷の銀河への帰還も夢ではない。スコアルから得たデータをもとに、トルク星系から6718光年離れた休暇惑星ゲーギヴァルに潜入したローダンは、ロワ・ダントンやミュータントたちとともにとほうもない作戦を開始した。
パーリアンに対してゲリラ活動を続けているグラドたちはパニックに陥った。その本拠惑星ボウルタト上を移動しながらハイパー・シグナルを発する謎の送信源が、パーリアンを呼び寄せようとしているのだ。捕虜にされているテラナーたちは、スパイの嫌疑をかけられて死刑を宣告されてしまった。かれらを救い、グラドと同盟を結ぶためには、送信機を操る敵を発見し、撃滅しなければならない。ローダンたちは、場所を変えつづける送信源を見つけようと行動を開始するが。
縦と横が50キロメートルの巨大宇宙母艦プラットフォームから射出された超弩級戦艦群が、惑星ルビンを包囲していた。《ブラック・ヒルズ》は、そこに釘づけのローダン一行を救出しようとするが、撃墜されてしまった。十数人の生きのこりとともにかろうじて脱出したドン・レッドホースは、スペース=ジェットで包囲網突破をもくろむ。だが、戦艦群の攻撃をかわしきれず、やむなくプラットフォームに不時着、何者が操縦するかもわからない巨大艦の内部に突入するが?
散弾転送星系に対するテフローダー艦隊の攻撃は、セントラル・ステーションという宇宙駅から行なわれたことが判明した。かつてマークスがアンドロメダ星雲と銀河をつなぐ橋として作った宇宙駅システムーその三つの主要ステーションが、今や島の王たちの邪悪な目的に使われている。そこでローダンらは、宇宙駅システムを攻略しようと大艦隊を派遣したが…!?
恒星転送機の爆発により生じたエネルギー嵐の猛威から逃れようと、《クレスト3》はリニア飛行でアンドロメダ星雲の中心部から退避していた。その途上、島の王たちに仕えて恒星転送機を造る驚異の種族、恒星エンジニアの宇宙船が発見された。彼らを味方につけようと考えたパラスプリンターのウールヴァ兄弟とグッキーは、ただちにその宇宙船に突入したが…?
ラカルとトロナル・ウールヴァは、テレポートのタコ・カクタらとともにふたたび過去へのジャンプを敢行した。もう一度カハロに潜入し、今度こそ時間エージェントのフラスブールを生け捕りにするのだ。だが、彼らは空時転送機に捕えられ、精神と肉体を切り離されてしまった。精神だけの存在となり、なすすべもなく大宇宙の虚空を漂流する3人の運命は…?