著者 : クリス・モリス
メデューサ(上)メデューサ(上)
ベルリンにあるアメリカ大使館にソ連の技術者と称する男が駆け込んだ。彼は政治亡命を希望し、その代わりにある重要情報を提供したいと申し出る。その情報とは、事故に見せかけてアメリカが構築中のSDIシステムを破減する計画に関するものだというのだ。相手をしたCIA要員のエイミーが引き留めるのもきかず、男はまた来るといって大使館を出たが、そのまま正面で車にひかれて死亡した。ハイテク軍事情報戦略ノヴェルの傑作。
メデューサ(下)メデューサ(下)
マンローやエイミーの決死の怒力もむなしく、ソ連測がアメリカの有人宇宙衛星に向け、ミサイルを「過って」発射する予定の時間が迫った。もし本当にミサイルが発射されれば、アメリカは報復のためにモスクワめがけてミサイルを「過って」発射する予定だった。しかし、もっと被害の少ない解決法も存在した。ソ連のミサイルを途中で撃ち落とせばいいのだ。ただし、それができるのは、極秘裏に開発中の宇宙戦闘機〈メデューサ〉だけだった。
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