著者 : グレン・クック
忌わしき者の城(上)忌わしき者の城(上)
かつては力ある魔道師ナカールのもとで栄えた都市カシュマラー。だが、そのカシュマラーもいまは大国ヘロデに征服され、市中にはヘロデ軍の傭兵として警備にあたるダルタル人があふれていた。そんななかで、子供だけを狙う連続誘拐事件が発生した。恐慌をきたす市民たちをよそに、カシュマラーの元軍人たちは、〈将軍〉と呼ばれる人物を中心に地下抵抗組織リヴィング党を結成し、政権の奪回をめざして画策をはじめた…。
忌わしき者の城(下)忌わしき者の城(下)
リヴィング党の首魁〈将軍〉が暗殺された。犯人は、魔道師ナカールの城に隠れ住んでいる〈魔女〉だった。しかも〈魔女〉は、市中を騒がせている誘拐事件にもかかわっているらしい。彼女はいったい何をたくらんでいるのか?いっぽう〈将軍〉を失ったリヴィング党は、新たな指導者のもとでカシュマラー奪還に向けて最後の闘争を繰り広げようとするが…。都市の支配権をめぐる熾烈な争いを描く、人気作家入魂の意欲作。
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