著者 : サマセット・モーム
英国諜報員アシェンデン英国諜報員アシェンデン
時はロシア革命と第一次大戦の最中。英国のスパイであるアシェンデンは上司Rからの密命を帯び、中立国スイスを拠点としてヨーロッパ各国を渡り歩いている。一癖も二癖もあるメキシコやギリシア、インドなどの諜報員や工作員と接触しつつアシェンデンが目撃した、愛と裏切りと革命の日々。そしてその果てにある人間の真実ー。諜報員として活躍したモームによるスパイ小説の先駆にして金字塔。Star Classics名作新訳コレクション。
片隅の人生片隅の人生
眼科の名医サンダースは、中国人富豪の目の手術をするためマレー列島の南端にあるタカナ島を訪れる。手術は成功したものの、退屈しながら帰りの船を待っていたサンダースは、たまたま島に寄港した帆船の船長ニコルズとミステリアスな乗客の青年フレッドに興味を抱き、彼らの航海に同行することにする。南洋の島々を舞台に、老若男女の人間模様をシニカルに描いたモームの長編を新訳で贈る。
女ごころ女ごころ
第二次世界大戦前夜のイタリア、山荘に住む美貌の未亡人メアリーは親子ほど歳の離れた英国高官エドガーからプロポーズを受ける。一途なアプローチに心を動かされるメアリーだったが、そこにエドガーとはまったくタイプの違う二人の男性が現れて物語は急展開を迎える。芸術の街フィレンツェの華麗な英国人社交界を舞台に、刻々と変化を見せる女の心情を鮮やかに描いたモームの傑作を新訳で。
月と六ペンス月と六ペンス
ある夕食会で出会った、冴えない男ストリックランド。ロンドンで、仕事、家庭と何不自由ない暮らしを送っていた彼がある日、忽然と行方をくらませたという。パリで再会した彼の口から真相を聞いたとき、私は耳を疑った。四十をすぎた男が、すべてを捨てて挑んだこととはー。ある天才画家の情熱の生涯を描き、正気と狂気が混在する人間の本質に迫る、歴史的大ベストセラーの新訳。
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