著者 : サラ・オーウィグ
今まで言えずにごめんなさい。 あなたと私の秘密の絆のことを。 クレアは仕事で思いがけない再会をはたした。 4年前にプロポーズされながらも結ばれなかった元恋人ニックと。 映画スター顔負けのハンサムなニックとは、 妻として支えてほしい彼と、祖父母を支えたい彼女とで折り合えず、 最後には喧嘩別れしてしまったのだった……。 その後、ニックは高校時代の友人女性と結婚したが、2年前、 妊婦だった妻が交通事故でおなかの子もろとも命を落としたと知り、 クレアはひどくショックを受けた。もうあのことを隠してはおけない! じつはニックと別れたあと、彼が婚約したと風の噂に聞いてから、 ずっと言えずにいたのだーー独りで産み育ててきた、彼の息子の存在を。 USAトゥデイ紙のベストセラー作家サラ・オーウィグが放つ、胸がじんと熱くなるシークレットベビー物語! 幼い頃の自分に瓜二つの息子の写真を見て、愛しさがこみ上げるニック。一方のクレアは、彼とまた親しくなればなるほど、再び傷つくのが怖くなって……。
最愛の兄の訃報に打ちのめされたカミラは、悲嘆にくれていたある日、思いがけない人物の訪問を受けた。ノア・グラントー巻き毛の黒髪と青い瞳を持つ億万長者。3年前、カミラはもうこれ以上愛する人を亡くしたくなかったから、命がけの仕事に就くノアに別れを告げたのだった。赴任先でカミラの兄と行動をともにしていたノアは、今わの際の兄から妹への贈り物を預かっており、それを渡しに来たという。ノアの子供を密かに産んで育てているカミラの心はかき乱された。彼の胸に飛び込んで息子の存在を伝えたいけれど、そんなことはできない。あの至福のときは過ぎ去り、愛は終わりを迎えたのだから。
執事によって広大な屋敷の中へ通されるあいだ、タリアは緊張していた。これから会うニックは、テキサスでも古くからある名家出身の、とんでもない億万長者だ。しかも、セクシーでハンサムでもある。そんな男性に、「実はあなたには娘がいる」と言わなくてはいけない。生前タリアの親友は、自分の娘の父親は彼だと話していた。どんなに愛していても、血縁でないわたしは親友の子の母になれない。でもニックに託せば、今後も会うくらいはさせてもらえる?必死なタリアの目に光る涙を見て、ニックは驚くべき提案をした。「きみが母になれる方法がひとつだけある。ぼくと結婚すればいい。ただし愛はなしで」そう言って、彼はタリアの唇を奪った。
秘書のエミリーは突然のプロポーズに唖然とした。相手は憧れのボスー大金持ちで長身黒髪の魅惑的な男性、ジェイク。夢見心地で承諾し妻になったが、切望する子供をなかなか授からない。そんなとき、エミリーは残酷な真実を知る。結婚と妻の妊娠で、ジェイクは莫大な遺産を相続する権利を得られるのだ。私は彼の財産を殖やすための道具にすぎなかった…。ショックのあまり離婚を切りだしたエミリーに、ジェイクは淡々と告げた。「あと半年、書類上だけでも妻を続けてくれれば100万ドル払おう」そのあいだに子供を作るつもりなの?悲しみのなかで受け入れたセクシーな夫のとろけるようなキス。皮肉にも彼女は妊娠するが…。
ハンサムでセクシーな不動産王、ニックに強引に週末旅行に誘われ、アビーは思い悩んだー彼は父親の商売敵。でも、わたしは父とは違う。一度だけなら…。思いきって応じたアビーは、贅沢な船旅や孤島の別荘での歓待に有頂天になる。彼と体を重ねるのは、ごく自然な成り行きだった。だが夢のような週末のあとには、残酷な現実が待っていた。ニックにもてあそばれただけだと知り、アビーは打ちのめされる。さらに、関係を知った父が激怒し、会社を解雇されたアビーはすべてを失って…。