著者 : シャロン・フィファー
月夜のかかしと宝探し月夜のかかしと宝探し
事の始まりは、昔馴染みの老人からの電話だった。ジェーンの故郷に住む農園主で、畑から謎の骨を発掘し警察沙汰になって困っているという。ジェーンは人生初のガレージセールの真っ最中にもかかわらず、力になろうとすぐさま故郷へ駆けつけた。ところがその夜、彼女が真っ暗な畑で目にしたのは…踊るかかし!?いや、人間の死体だ!謎の骨に殺人事件、いよいよきな臭くなってきた。ここはごくごく平凡な町で、古い食器や昔ながらの料理が食卓を飾る平和な田舎だったのに。若者たちが都会へ出て行ったあと、老人たちが屋根裏にそっとしまいこんできた古い物ーそれらが語りだす思い出や秘密に耳を傾けるうち、ジェーンは殺人事件の手がかりをつかみ!?
まったなしの偽物鑑定まったなしの偽物鑑定
アンティーク雑貨の蒐集に夢中になるあまり、かわいい息子が楽しみにしていた学校行事を台無しにしてしまったジェーン。心を入れ替えて母親業に専念しようとした矢先、オー刑事から緊急の連絡が入った。妻クレアが逮捕されてしまったので、捜査に協力してほしいというのだ。クレアといえば、プロのアンティーク・ディーラー。そんな彼女が古い屋敷で見つけた、この世に二つしかないと言われる幻の「ひまわり箪笥」を、同業者の男が「偽物」と糾弾したのち刺殺されたため、真っ先にクレアが疑われたらしい。ジェーンは拾い屋に母親に探偵ー三役も無事にこなせるのか不安に思いながらも、事件の手がかりを追ううちに、奥深くて奇妙なアンティーク業界の裏側に迷いこんでしまい…!?
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