著者 : ジャン・ド・ベルク
イマ-ジュイマ-ジュ
三人の男女が織りなす「純愛」と「エロス」。ジャンを深く愛しながらも、屈折した自己愛ゆえに極端なまでにその感情を抑制するクレール。彼女はその反動から年若い友人アンヌの美しい肉体をおもちゃのように弄ぶ。そんなクレールに対して絶対服従の姿勢をとりながら、いつしか禁断の快楽の影の支配者となるアンヌ。恋愛の深層心理を描ききった、果てしなく甘美な物語。
イマージュイマージュ
『O嬢の物語』の作者、ポーリーヌ・レアージュが序文を寄せた幻のエロティスム小説。デュラス、ベケット、ロブ=グリエなど、ヌーヴォー・ロマンの錚々たる作家を世に出したパリの名高い『深夜叢書』の刊行。人間存在と愛の意識が構成するイマージュを、主人と奴隷の弁証法を駆使しながら描く、あまりに甘美な寓話的幻想世界。二十世紀版サドとも言える傑作。
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