著者 : ジョン・フランカム
第四コーナー殺人事件第四コーナー殺人事件
ヴィクトリア・プライドは、数少ない障害競馬の実力派女性騎手。だが、夫に、故意に負けるよう強要され、二度までは言うことをきいたヴィクトリアも、ゴールド・カップだけは負けられなかった。優勝した彼女に向けられる謎の脅迫電話と夫の暴力。そして夫は行方不明となり、黒焦げ死体となって発見された。姿無き脅迫者の魔手はヴィクトリアにも迫る。競馬ミステリ第三弾。
本命馬本命馬
フランスで行われた重賞レースで進路妨害をした騎手ラミレスは失格になった。馬主のモローは激高し、マネージャーのライにラミレスを処分するように命じた。ラミレスを受び出したライは,馬主の意向を伝えたが,逆上したラミレスはナイフを抜いて、「おまえと女房を殺してやる」と捨て台詞を残し立ち去った。数週間後、ラミレスの死体が発見され、ライに疑いがかかる…。
盗聴者盗聴者
ジョッキー・クラブの古参理事、デンビー・クロフト卿が、競馬場の特別駐車場で殺された。第一発見者は「ザ・スポーツマン」紙の記者ジェームズ・サッカレーだった。警察は、調教師のウェザビーを逮捕するが、不審をいだいたジェームズは真相究明に乗り出す。あるパーティの晩、ジェームズは死んだクロフト卿の妻クラリッサが、情事にふけっているのにでくわした。男の顔は見えなかったが、そのときサッカレーは犯人を確信した。真相を知りかけたジェームズに魔の手が忍び寄り、ついにその手がジェームズの首を絞めようとする。だが、その時こそ真犯人が判明する時なのだ。俊英コンビが放つ競馬ミステリーの快作。
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