著者 : ジョン・マーテル
ベーカーズフィールド出身のセス・キャメロンは、恋人も痴呆症の父も、週末の睡眠も犠牲にして、ひたすらサンフランシスコでトップクラスの法律事務所「ミラー&マグラス」で法廷弁護士としての栄誉ある地位を獲得すべく努力を重ねていた。が、事務所のボスは、セスが革新の空気をもたらしたことが気に入らず、上院議員の娘が持ち込んだ勝ち目のない訴訟を押しつけるー。大型新鋭の傑作法廷ミステリー。
欠陥のある秘密兵器X-215Aステルス爆撃機によって4人のトップガンが墜落死したことをひた隠す空軍と連邦政府。彼らはセスの行く手に立ちはだかり、やっとの思いで探しあてた証人たちは次々と口封じのために殺されてしまう。マスコミの報道によって全国的な関心が集まる中で、いよいよセスの運命をかけた公判が開かれるー。現役の全米No.1弁護士の一人が書き上げた迫真の話題作。
産業廃棄物の不法投棄をめぐる裁判で勝訴を勝ちとるー。それがかつてない財政危機に瀕したSP&M法律事務所が生き残る最後の道だった。事務所初の女性パートナーを目指す若き弁護士のレイチェルは、この訴訟の原告側弁護団の一員に抜摺され、一躍出世の糸口をつかんだ。が、まだそのとき彼女は知らなかった、行く手に思わぬ陥穽が待ち構えていることを。全米に名弁護士として名を馳せた著者が放つ傑作法廷サスペンス。
訴訟の準備が進むなか、原告の一人が突如不審な死を遂げた。殺人の疑いがあると睨んだ警察は、捜査への協力をSP&M法律事務所に依頼する。だが事務所の上層部の反応はなぜか冷たく、非協力的だった。そんな折、彼女は訴訟から手を引くよう何者かから警告を受け、さらに原告の一人が殺害されてしまった。この訴訟に疑惑を抱いたレイチェルは意を決し、単独調査を始めるが…。法曹界に渦巻く陰謀を迫真の筆致で描く。