著者 : ジョン・D.マクドナルド
シンデレラの銃弾シンデレラの銃弾
チャンドラースクールの優等生アメリカ屈指のハードボイルド・ストーリテラー、ジョン・Dの古きよき時代、50年代のサスペンスもの登場。戦争で傷つき、人生に絶望した青年の信じられるものは金だけ。戦友が死にぎわに残した謎のことば「シンディーが分っている」を手がかりに埋蔵金を求めてやって来た小さな田舎町に待ち受けるものは何か。
ディベロッパ-ディベロッパ-
タッカー・ルーミス。熱い野心をもつディベロッパー。ウェストベイの街じゅうが一目おくハードで危険な男。リスクが大きく誰もが尻込みした土地を、高級住宅地に変え、大立者のひとりとなった。そのルーミスの次の狙いはバーナード島。だが、自然保護のため、島は国立公園に指定された。事態を思わぬ方向へ動き出す。地元の不動産業者ウェイド・ローリーは、自分たちが不正な陰謀に巻き込まれていることに気づくが、危機はもう忍びよってきていた…。水と緑と自然豊かな南部の街を舞台に、開発を巡って対立する男たちの欲望。米国ミステリ界の巨匠マクドナルドが、90年代のキーワード「環境」を先取りし、大胆な構想で描いた遺作。
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