著者 : スティーヴン・ローズ
スペクタースペクター
男は一枚の記念写真を挑めていた。学生時代、友人グループのメンバー全員で撮ったものだ。ふと男は妙なことに気づいた。なかの一人の姿が薄れかけ、背後の壁が透けて見えるのだ。しかも、それは自分ではないか。と、そのとき、目の前にあるテレビの画面から蛇に似た無数のなにかが這い出し、男をずたずたに引き裂いてしまった。やがて、残ったメンバーたちも次々と化けものに襲われー。恐怖シーンの連続、化けもの満載のローズ第2弾。
ゴースト・トレイン(上)ゴースト・トレイン(上)
マークは震えていた。冬の寒さのためじゃない。早朝の駅、目の前の改札口は乗客でごった返している。その改札がなぜか怖くて、通り抜けられないのだ。14か月前のあの事故のせいか。このキングズ・クロス線の列車から転落して、死にかけたのだ。ただ、いったいそのとき何があったのか、ぜんぜん憶えていない。そんなマークをよそに、乗客たちは改札に向かう。列車が自分たちをどこに連れていこうとしているのか、知りもせずに。
ゴースト・トレイン(下)ゴースト・トレイン(下)
発狂、殺人、自殺ーキングズ・クロス線の乗客たちに異変が相次いでいる。いっぽうマークは、奇怪な超太古の儀式の夢に夜ごと苛まれていた。これもあの事件のせいか。ならば、失われた記憶をとりもどさなくては。そう決心したとき、謎のゴースト・トレイン・マンが彼の前に立ちはだかった。殺戮の列車が疾走し、世界の命運を賭けた死闘がいま火蓋を切って落とされる。超弩級新人作家の爆走ノンストップ・ホラー、ついに日本上陸。
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