著者 : タイガーアイ
父である皇帝に捨て置かれ、生まれてからずっと離宮に閉じ込められて育った第一皇女のマリアージェ。まだ7歳の彼女に縁談が決まったと報せが届く。相手はマリアージェの14歳上で、異国の貴族の青年イエル。母と別れ、不安を抱えながらも年齢以外情報のないイエルの許へと向かったのだがー。ぶさかわいい冴えない外見のイエルに、マリアージェは一目で恋に落ちてしまい!?時にはイエルの地位を狙う義弟セガーシュと彼を溺愛する義父・義母との攻防を母仕込みの図太さと演技力で潜り抜け、幸せを謳歌しようとするのだが、二人の年の差が邪魔をして…!?
皇宮の中が、後継者争いで険悪なムードになる中、第四皇女ヴィアは焦っていた。それは好色家の義父である現皇帝が、自分の妾妃になるよう仄めかしてきたから。今までは病弱な設定で、目立たぬよう慎ましく生きてきたヴィアだったが、このままでは状況は悪化するだけ。ヴィアは自分の身と実弟セルティスの安全を守るため、次期皇帝と名高い第一皇子アレクに、期限つきの愛妾契約を持ちかけるのだが…!?「貴方は、花を愛でるように、わたくしを愛でて下さればよろしいのですわー」見た目は儚く麗しく、中身は逞しく聡明な皇女ヴィア。周囲は彼女の魅力に惹きつけられ、遂には大国の皇子をも振り回すー!
9歳のときに決められた婚約者から、長い間理不尽な扱いを受けていた下級貴族令嬢のシア。そんなシアが13歳になろうとする頃、二人の少年ーレイとケインに出会う。家名は伏せていたけれど、どこか気品がある彼ら。特に、姉が好きだと目を輝かせるレイと話をするときは、シアも悲しい気持ちを忘れることが出来た。「どこかでまた、君と会えたらいいな」「そうですね。きっと思いがけないところで再会するのかも」そんな小さな思い出を支えに過ごしてきたシアだったが、婚約者からの対応は日を追うごとに悪くなり…。そして19歳になったシアはレイと奇跡のような再会を果たす。その日から、シアの運命は思いもよらない方向に変わっていきー!?