著者 : ダン・シモンズ
殺戮のチェスゲーム(中)殺戮のチェスゲーム(中)
チャールストンの連続殺人は、三人のヴァンパイア同士の反目が原因だった。そのうちの一人、ボーデンはナチの大佐時代、強制収容所で囚人たちを使い、人間チェスに興じたことがあった。その駒として命を落としかけたソールは、大佐追跡に執念を燃やしていたのだ。だが大佐たちを追うものはほかにもいた。世界の要人を操る大富豪バーラントに率いられた別のヴァンパイア集団が、彼らを亡きものにしようと狙っていたのだ。英国幻想文学賞受賞作。
殺戮のチェスゲーム(下)殺戮のチェスゲーム(下)
ヴァンパイアが人の心を操るメカニズムを解明したソールとナタリー。彼らは、毎年バーラント一味が彼の島でパーティを開き、人狩りゲームを楽しんでいることをつきとめる。今年はそこに大佐も現われるという。精神コントロールへの対抗策を秘めたソールは、人狩りの獲物になりすまして島に潜入、大佐との対決を試みる。だが大佐の前に引き出された彼を待ち受けていたのは、悪夢の人間チェスだった。超大作ホラー全三巻。ローカス賞受賞。