著者 : ダーク・カッスラー
黒海のボスポラス海峡から20キロの地点で貨物船クリミアンスター号が何者かの襲撃を受け、ひとりを残して乗組員全員が殺される。近くを運行していた沈船の調査船マケドニア号は遭難信号を受信し救助に向かうが、調査中にクリミアンスター号は船尾で爆発が起きて沈没してしまう。マケドニア号に乗っていたNUMA(国立海中海洋機関)長官のダーク・ピットは、ユーロポールの特別捜査官アナ・ベロヴァから船の積荷が高濃縮ウランだったとの情報を得て、彼女と協力して調査に乗り出すのだが…。
ダーク・ピットらNUMAのメンバーとアナたちは、奪われた濃縮ウランを追って強奪者の正体を突き止め、激しい攻防の末ウラン容器を取り戻すことに成功する。が、マケドニア号を乗組員もろとも敵に拿捕されてしまう。さらに敵は、沈船から発見されたロマノフ家の密約文書から新たな情報を得て、次なる極秘作戦を展開してゆく。一方、ダーク・ジュニアとサマーの兄妹には、ロンドンでのロシア人諜報員との壮絶な追跡劇が待ち受けていた…。大人気“ダーク・ピット”シリーズ最新刊登場!
カリブ海に突如“死の海域”が発生した。拡大していく謎の汚染の原因を突き止めるため、ダーク・ピットはカストロ議長の死去により不穏な空気が漂うキューバへと向かった。一方、息子のダークと娘のサマーはメキシコの洞穴で潜水中に、アステカ文明の遺物の写本を発見。そこには財宝の在処を示す石板の存在が記されていた。その行方を追う彼らは次々に襲撃を受けてーシリーズ最新刊!
海底の水銀汚染を追う父親。アステカの石板を探す息子と娘。親子は合流してハバナ沖で調査を開始した。だが、深海に潜ったピットとサマーは拉致され、ダークらが乗り組む船も制圧されてしまう。懸命の脱出を図る彼らの前に姿を現したのはキューバの権力闘争が絡んだ黒い陰謀だった。果たして極限の危機を打開できるのか。そして財宝の在処は…掌の汗が乾く間のない海洋冒険サスペンス!