著者 : ティナ・ベケット
クリスマスの最後の願いごとクリスマスの最後の願いごと
どうか、この小さな願いが、 叶いますように……。 幼いときに母と生き別れ、里親のもとを転々としたマディスン。 イギリスの子ども病院の経営者で外科医のセオに招かれ、海を渡った。 長身で魅力的なセオは5年前のクリスマスに交通事故で妻を喪い、 5歳の娘アイビーは筋力が徐々に落ちる原因不明の病で入院中。 診断医のマディスンはその病の正体を突き止める大仕事に取り組みつつ、 母を知らないアイビーにみずからの少女時代を重ね、寄り添う。 アイビーの“クリスマスの願いごとリスト”も手伝った。 一番の願いごとーーパパにクリスマスを好きになってもらうこと。 マディスン自身、クリスマスは好きではないけれど力になりたいと思った。 でもたとえセオに想いを寄せても、彼はまだ亡き妻を愛している……。 ハーレクイン・イマージュより、切なくて優しい感動ロマンスをお贈りします。それぞれクリスマスに悲しい思い出を持つヒーローとヒロイン。ヒーローの娘がかかっている可能性のある病の名を話し合ううち、衝動的にキスを交わしてしまう二人ですが……。
愛の証をフィレンツェに愛の証をフィレンツェに
生後4カ月の赤ん坊を連れ、エリースはフィレンツェに降り立ったー元恋人のドクター・ルカ・ヴェネツィオに、この子はあなたの娘です、と告げるために。今まで子どものことを知らせなかったのは、失恋の傷心に加えて、切迫流産の危険があったから。それ以上に、かつてルカに子どもは要らないと言われたからだった。とはいえ、いつまでも知らせないままにはしておけないと、意を決してイタリアにやってきたエリースの告白に、ルカは驚愕した。DNA鑑定なんて必要ない。我が子であることは一目瞭然だ!そしてルカの口から、思わぬ言葉が飛び出した。「結婚しよう」
PREV1NEXT