著者 : テッサ・ラドリー
旅先で盗難に遭い、宿代を稼ぐため仕事に出向いたティファニー。だがそこは、セレブ御用達のいかがわしいクラブだった。間一髪でダーハラ国のセクシーな王子ラフィークに救われ、ひと目で彼の虜になったティファニーは甘く熱い夜を共にするが、翌朝、当座の現金を渡され、冷淡にあしらわれて傷ついた。私を金目当ての娼婦だとでも思っているの?二度と顔も見たくないと立ち去った2カ月後、事態は急変する。妊娠していたのだ。すぐにラフィークとの面会を取りつけるが、彼は訝しげにティファニーを睨みつけ、DNA鑑定を求める一方、驚いたことに、結果を問わずきみと結婚すると宣言して…。
2年前の夜、婚約者に手酷く裏切られて以来、恋に臆病なジョージア。そんな彼女にとって、父の右腕を務めるジェイ・ブラックは、気の置けない仲であり、大切な存在だった。けれども彼女は、ジェイが抱えている秘密をまだ知らない。じつは、彼はさる大企業を継ぐべき立場の御曹司であること。そして2年前のあの日、失意の彼女を抱いて慰め、一夜を過ごしたこと。彼女はその直後、事故で前後の記憶を失ってしまっていた。あるとき、暴君で知られる父の命に、ジョージアの心は千々に乱れる。父は告げたージョージアは父が選んだ冷血な実業家と、彼女の妹は…ジェイ・ブラックと結婚するように、と。
キャンダスは秘密の代理出産をしたが、依頼主の女性が亡くなった。心配でたまらなくなった彼女は素性を隠したまま、赤ん坊のベビーシッターとして、依頼主の夫ニックに雇われる。ニックは優しくハンサムで裕福な経営者だが、娘を見るとつらそうだ。亡き妻と浮気相手の間にできた子だと信じているのだ。とんでもない誤解だわ…キャンダスは真実を知っている。依頼主は、子どもがつくれない体だったから、キャンダスに夫の子を産ませたのだ。自分が妊娠したふりをして。苦しむニックを見ていられず、彼女は思わず告げてしまう。あの子は、わたしたち二人の子どもなのー。
父を知らず母に捨てられ、天涯孤独のレベッカは、ギリシア人大物実業家、ダモン・アステリアデスと一目で恋に落ちた。ところが、レベッカに関する中傷を信じたダモンはよりによって彼女の親友フリスと結婚してしまう。しかし結婚後まもなくフリスは家出。そのまま帰らぬ人となった。本当はフリスにはほかに恋人がいたのだが、何も知らないダモンはすべてをレベッカのせいと思い込み、彼女への憎しみを募らせるばかりだった。-3年後、密かにフリスの子を育てるレベッカのもとに、突然ダモンが現れて…。
ジェシカは、勤め先の経営者であるライアンとつき合っている。 ライアンはハンサムで裕福で、まさに女性が理想とする男性だ。 関係を始める際、彼は4つのルールを定めた。 1彼に猫を近づけないこと。 2スキャンダルを避けるため、二人の仲は内密に。 3子どもは絶対につくらない。4もちろん結婚もしない。 ライアンを愛しているジェシカにとってはつらいが、 彼のそばにいられるならと、けなげにルールを守り続けた。 だが、交際も2年が過ぎたある日、ジェシカは衝撃によろめく。 わたし、妊娠している……愛するライアンの子を……! 秘密のオフィスラブで、もしも妊娠してしまったら……? そんな衝撃的な展開をテンポよく描くのは、HQディザイアの人気作家、テッサ・ラドリー。筋金入りの独身主義者が、恋人とおなかの子への愛に目覚め、誠実な男性へと変貌を遂げるさまは感動的です!
不実な婚約者が事故死した2カ月後、妊娠がわかり、エイミーは激しく動揺した。いったいどうすればいいの?「大丈夫だ。ぼくがきみと兄さんの子を支えるよ。結婚しよう」友人でもある婚約者の弟、ヒースはそう言ってプロポーズしてくれた。2カ月前と同じように、優しく。謎めいた黒い瞳、危険な香りを漂わせる黒髪の大富豪、ヒース。あの夜、ふたりは一線を越えた。そして…。エイミーは心のなかで叫んだ。違うの!この子の父親は…。