小説むすび | 著者 : テリー・ブリズビン

著者 : テリー・ブリズビン

ハイランダーの花嫁の秘密ハイランダーの花嫁の秘密

花嫁は“秘密”のために泣き、 “秘密”のために生きる。 冷酷非情な父の決めた政略結婚から逃れるため家出をしたエヴァは、 外を彷徨い歩くうち、ひどい高熱に倒れて洞窟で気を失った。 目を覚ますと、暗闇の中ほのかに、たくましい男の姿が。 男の顔は天使のように見えた次の瞬間、悪魔のようにも見えた。 誰なの? まさか、怒った父が送り込んできた追っ手? 「おれはロバート・マッキントッシュだ。あんたの婚約者でもある」 政略結婚の相手とわかって驚くエヴァだったが、 意識不明の間、彼が看病してくれていたと知って胸が温かくなった。 だがエヴァにはどうしても彼と結婚できない“秘密”のわけがあったーー それを口にしようものなら、生まれたばかりの小さな命に危険が……。 スコットランドを舞台に勇猛なヒーローと気丈なヒロインの恋物語が描かれて大人気のハイランダー・ロマンス。本作のヒーローは一見粗野だけれど、懐の深い傑出した人柄がなんとも魅力的です! 『ハイランダーの美しき獲物』の関連作。

ハイランドの白き花嫁ハイランドの白き花嫁

無垢な花嫁につけられた、 不名誉な名前の秘密とは……。 マリアンはある日、好色な輩に絡まれていたところを助けられ、 見知らぬ救世主の魅力的な瞳が脳裏から離れなくなった。 でも、私は“ロバートソンの淫売”と呼ばれ、一族から追放された身。 誰かに恋をするなんてありえない……。 一方、美しい娘を助けたダンカンは彼女のことが気になりつつ、 同盟を結ぶためにロバートソン氏族長のもとを訪れた。 友好の印に酒がふるまわれ、不覚にも酩酊したダンカンは、 マリアンの家に行くと、彼女を胸に抱いて唇を奪い、地面に倒れ込んだ。 それを氏族長に見咎められ、二人は結婚を余儀なくされる。 だが初夜の床でダンカンは驚いたーー悪名高き妻はなんと、純潔だった! スコットランドを舞台に熱く激しく深い愛を描くハイランド・ロマンスは海外ロマンス小説の中でも大人気のジャンルです。粋なハイランダー・ヒーローを数多く生んできた名作家テリー・ブリズビンが書いた本作でも、惚れ惚れするようなヒーローが大活躍します!

修道院の花嫁修道院の花嫁

あなたの笑顔に、眼差しに、声に、 もう触れられなくなるなんて……。 3年前、逆境にいたところを、さる伯爵に救われて以来、 伯爵夫妻が主のグレイストーン城に身を寄せている19歳のキャサリン。 そこに集まったうら若き令嬢たちを前に、彼女は気後れしていた。 伯爵の弟で、キャサリンが唯一心を許せる幼なじみのジェフリーが今、 6人の花嫁候補と会うために、この城へ向かっているという。 令嬢たちのように着飾ってもいないし、気の利いた会話もできない彼女は 居たたまれず、以前いた修道院に今すぐ戻りたいとさえ願った。 でも、もう少し耐えよう。ジェフリーの顔を最後にもう一度見るまでは。 彼が結婚したら、キャサリンは修道誓願を立てるつもりだったーー 大好きなジェフリーの笑顔も、もう見納め。私は修道女になる……。 1年ぶりに会うジェフリーが花嫁候補たちと踊る姿を廊下から見つめるキャサリン。しかし、さらに彼女を苦しめたのは、ジェフリーからのお願いでした。「だれを妻にしたらいいか、きみに相談にのってほしい」大人気作家が描く、甘酸っぱくて切ない珠玉の名作!

修道院から来た身代わり花嫁修道院から来た身代わり花嫁

花嫁を醜いほうの娘にすり替えるとは、 我が氏族を侮辱するつもりか! 女子修道院に暮らすイリサは突然、非情な父の命令により連れ戻された。 「お前は結婚することになった。相手には花嫁が、私には同盟が必要だ」 政略結婚の相手はマクミラン氏族の支族長、ロス・マクミラン。 視界を遮るようなベールをかぶせられ、式に臨んだイリサが知ったのは、 相手方からは、花婿本人ではなく代理人しか現れなかったこと。 そして、本当はイリサの姉が花嫁になる約束だったが、どういうわけか 日陰の妹である自分が代わりに差し出されるという事実だった! 修道女のような私に、美しい姉の代わりなんて務まらないのに……。 一方のロスは、醜いと噂のイリサをあてがわれたと知って憤慨した。 やがて、目の前に連れてこられた花嫁がベールを脱いだとき、 ロスと氏族の者は一斉に息をのんだーー花嫁の、その無垢な美しさに! じつは左腕が不自由なイリサは、冷酷無慈悲な父からお荷物扱いされて修道院に送られていたのでした。それなのに、今度は都合よく連れ戻され、騙し討ちのようにマクミラン氏族の花嫁にさせられた真相は? そして夫となったロスの、妻に対する意外すぎる反応は?

生きかえった花嫁生きかえった花嫁

記憶を失った娘を導くものは、 初めて心に芽生えた、愛だった。 こんな寂れた路傍に、古ぎれのように行き倒れた女が……。 爵位や本名をゆえあって隠して暮らしている騎士のウィリアムは、 今にも息絶えそうな女性を捨て置けず、私宅へ運んで看護した。 3週間後、ようやく意識を取り戻した彼女は、 自分を介抱する男らしい彼をひたと見つめ、弱々しく口を開いた。 「あなたは誰? 誰なの……わたしは?」 ウィリアムは名も生い立ちもわからぬ彼女を“イザベル”と名づけ、 白魚のような指を見て、高貴な生まれかもしれないと考えた。 そしてある日、イザベルが発した言葉に、彼は思わず息をのんだーー 「その振る舞いや話し方。あなたはまぎれもなく爵位を授けられた人ね」 妹の命を守るため、ウィリアムはこの3年間、地位や特権を持つ騎士の爵位を隠し、風貌も変えて暮らしてきました。そんな彼の秘密を言い当てたイザベルの出自もまた、気になるところですが……?素性のわからない者同士、心と心が惹かれ合う、記憶喪失ロマンス。

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