著者 : トルストイ,L.N.
アンナ・カレーニナ 上アンナ・カレーニナ 上
アンナは兄オブロンスキイの浮気の跡始末に、ペテルブルグからモスクワへと旅立った。そして駅頭でのウロンスキイとの運命的な出会い。彼はアンナの美しさに魅かれ、これまでの放埓で散漫だった力が、ある幸福な目的の一点に向けられるのを感じる。
アンナ・カレーニナ 中アンナ・カレーニナ 中
激しい恋のとりことなったアンナは、夫や子どもを捨て、ウロンスキイとともに外国へと旅だった。帰国後、社交界の花形だったアンナに対する周囲の眼は冷たい。一目愛児に会いたいという願いも退けられ、ひそかに抱くひとときがアンナに与えられるのみだった。
アンナ・カレーニナ 下アンナ・カレーニナ 下
アンナは正式な離婚を望む。が夫は拒否。ウロンスキイはアンナを愛したが、社交界で孤立してゆく彼女に次第に幻滅を感じる。絶望したアンナはついにホームから身を投げる、「これで誰からも、自分自身からものがれられるのだ」とつぶやきつつ。
イワンのばか 他八篇(民話集)イワンのばか 他八篇(民話集)
イワンのばかとそのふたりの兄弟 小さい悪魔がパンきれのつぐないをした話 人にはどれほどの土地がいるか 鶏の卵ほどの穀物 洗礼の子 三人の隠者 悔い改むる罪人 作男エメリヤンとから太鼓 三人の息子 解 説
人はなんで生きるか 他四篇(民話集)人はなんで生きるか 他四篇(民話集)
ここに収められた五つの短篇はトルストイ(1828-1910)晩年の執筆になるもの。作者はこの時期いちじるしく宗教的・道徳的傾向を深めていた。そして苦悩に満ちた実生活を代価としてあがなったかけがえのない真実が、幾多の民話となって結晶していったのである。これらの作品には、素朴な人間の善意にたいする確かな信頼が息づいている。
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