著者 : ドライサー,T.
シスター・キャリー 上シスター・キャリー 上
アメリカ中西部の田舎から姉夫婦をたよってシカゴへやってきたキャリーは、生活に慣れるに従い、次第に都会の華やかな物質文明の魅力にとりつかれてゆく。そのあげく妻子ある酒場の支配人ハーストウッドと親しくなって、ニューヨークへ駆落ちする。都市小説の先駆となったドライサーの代表作。
シスター・キャリー 下シスター・キャリー 下
大都会ニューヨークで、キャリーは認められて女優への道を歩み始め、大成功をおさめる。一方、ハーストウッドは、事業に失敗して、職さがしもままならず没落してゆき、キャリーとの溝は深まるばかりであった。そして労働争議に巻き込まれて自殺してしまう。現代アメリカ小説の出発を画した記念碑的作品。1900年刊。
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