著者 : ドン・デリ-ロ
コズモポリスコズモポリス
時代の寵児として、超巨大ハイテクリムジンから秒単位で投資を続ける男はその日、たちまち巨億を失う危機にあった。だが、その渦中にあっても繰り返される無軌道なセックス、狂気と見まごう振る舞い、背後には、忍び寄る殺人者の手…。幻想でしかない金に狂奔し、身体性を忘却した男は、N.Y.横断後いったい何を目にすることになるのか?現代アメリカ文学最大の巨匠が放つ極上のサスペンス、哄笑に満ちた都市の伝説。
ボディ・アーティストボディ・アーティスト
パフォーマンス・アーティスト=ボディ・アーティストであるローレンは、夫の自殺に直面し、言語とアイデンティティーの危機に晒される。そして、彼女の前に出現する奇妙な青年。いつの間にか彼女が住む別荘の上階に住みついていた彼は、時間の概念もなく、因果関係もわからないままローレンと交流を重ねていく-。現代アメリカ文学の巨人が、アメリカの裏面史を壮大なスケールで語った前作『アンダーワールド』から一転、ひとりの女性が変わりゆく姿を緊密に、詩のように美しい文体で描く極小かつ極上の傑作。
アンダーワールド(上)アンダーワールド(上)
1951年、一本のホームランが天高く舞い上がる。ニューヨーク・ジャイアンツの優勝を決める劇的なホームランが生まれたその日、球場で試合を観戦していたFBI長官フーヴァーの元には、遙かソ連から核実験成功の報が入っていた…歴史的ホームランと核の時代の始まりを重ね合わせ、そこから紡がれゆくボールの行方を巡る物語とパラノイアの連鎖。冷戦時代とは、20世紀とは何だったのかを壮大なスケールで問い直す、現代アメリカ文学最大の作家による最高傑作、ついに邦訳刊行。
PREV1NEXT