著者 : ナタリー・アンダーソン
「ぼくの高鳴る鼓動を抑えられるのは きみしかいない」 妹に教育を受けさせるために、3つの仕事をかけ持ちするタリアは、 キスしたこともなければ、恋愛する時間さえなかった。 不仲だった両親のせいで結婚願望などないのに、ある嵐の夜、 下山するゴンドラが停電し、ゴージャスすぎる億万長者デインと 二人きりで閉じこめられ、たまらなく惹かれるものを感じた。 魔法にかかったように無垢な身を捧げたあと、 停電が解消して地上に着くなり、タリアは逃げ出してしまうーー。 1年後。嵐の夜に授かった赤ん坊を抱いて 公園のベンチに座っていると、突然声をかけられ、息をのんだ。 この子と同じ、真っ青な瞳……。デイン? あなたなの? 情熱を交わした男性は、実は不動産開発業で超有名な億万長者! 彼に妊娠を知らせる手段もなく、妹の学費や赤ん坊との生活費を稼ぐため懸命に働いていたヒロインは、同じく結婚願望のない彼に、25万ドルという大金と引き替えに彼の国で暮らすよう誘われ……?
クリスマス間近のその日、ヴァイオレットは新天地へ向かった。一夜限りの恋人との思い出を、大切に心にしまって。勤務場所は、世界一豪華な特急列車。彼女は乗客係だ。だが清掃に訪れたプレジデンシャル・スイートで、抱えていたクリスマス飾りを落としそうになった。ゴージャスで少し陰のある表情…。ローマン?忘れえぬ夜の男性は、世界的大企業のCEOで、新しい雇い主だったのだ!同じ日、まさかの妊娠が判明する。長い闘病生活に苦しみ、恋も結婚も諦めていた私に赤ちゃんが?「僕の子供を妊娠しているんだね。結婚しよう」
ダーシーは亡き親友の娘の養親になりたい一心で、乗り気ではない男友達に頼みこみ、期間限定の結婚をしようとした。ところがボスのイライアスが式の直前に現れ、こう言い放った。「結婚する必要に迫られているなら、僕が花婿になろう」ひそかに憧れていたボスと契約に基づいた結婚をする!?複雑な思いに駆られながらも、ダーシーは申し出を受け入れた。即刻二人でロンドンからラスヴェガスに飛んで挙式したあと、滞在先のホテルでダーシーは彼に純潔を捧げてしまう。イライアスがけっして人を愛せない男性だと知りながら。
彼が激怒するのも当然でしょう? 出産まで妊娠に気づかないなんて。 優秀な一家でのけ者にされて育った気弱なキャリー。 ある日、高級ホテルの屋上レストランで、ブロンズ色の肌の 逞しい大富豪マッシモと出会って、ひと目で恋におち、妊娠した。 彼は投資の世界で一大帝国を築いた大物。私など相手にされないわ。 悩んだ末連絡したマッシモの冷淡な反応に、キャリーは傷つく。 その直後に出血し、子供を失った……。 7カ月後、市場で失神した彼女は、突然現れたマッシモに救われ、 運ばれた病院で女児を出産するーー妊娠は継続していたのだ! 「結婚しよう。それが子供にとって最善だ」 なんて悲しいプロポーズ。だってあなたを愛してしまったから。 誰もが羨む大富豪との結婚。でもそれは彼に愛されているからではなく、生まれてきた子供のため。ヒロインは名ばかりの夫が娘に注ぐ愛情のかけらでもいいからほしいと願いますが……。
夢の一夜を過ごした2カ月後、彼女は泣いた。 彼の正体と双子の妊娠が判明したことで。 ロザンナは、両親が内装を手がけたビルの開業記念パーティで、 ブロンズ色の肌の警備員らしきスーツ姿の男性と恋におちた。 黒いブラウスとスカート姿のせいで給仕係と勘違いされても、 構わなかった。いつも体のラインを隠す服を両親に着せられ、 恋に臆病な彼女だったが、彼に純潔を捧げて幸せだった。 夜闇が背骨の曲がる病も手術痕も隠してくれたから……。 そして互いに名も知らぬまま別れた2カ月後の、偶然の再会ーー 彼こそあのビルのオーナー、実業家のレオ・キャッスルだった! 衝撃のあまり倒れたロザンナは、彼の手で病院に運ばれた。 「ご懐妊、おめでとうございます。しかも双子です」 医師の診断に呆然とする彼女に、結婚を申し込むレオ。愛のない結婚でも、彼と一緒になりたいーー私の背中の醜い傷にキスしてくれた人だから。それでも本当の愛がほしいロザンナはためらい……。
楽園に再び現れた億万長者は、 情け容赦ない要求を突きつけた。 ハビエルは1年半ぶりに、この世の楽園と呼ばれる場所を訪れた。 資金を投じて建設したホテルのオープニングを見届けるためだ。 前のときは赤毛の美女エミーと出会い、一夜の情事を楽しんだ。 翌朝目覚めたとき姿を消していた彼女は、今どうしているのか? 雑貨店で働くエミーは、ある日、店に現れた男性を見て驚愕した。 生後9カ月の息子の父親、ハビエル・トレスがなぜここに? 飾らない彼に惹かれ一夜をともにして純潔を捧げたけれど、 悪名高い億万長者の投資家だと知り、連絡を避けていたのに……。 エミーの息子が自分の血を引いていると確信したハビエルは、重大なことを秘密にしていた彼女をなじります。そして、今すぐ荷物をまとめ、母子とも1年半の間は自分と一緒に暮らすよう要求し……。ナタリー・アンダーソンの官能的で豪華な物語をお見逃しなく!
こんなにも王子を愛してしまった私は、 1年後に必ず訪れる別れに耐えられるの? 両親の死後、ヘスターは親戚の家で不幸な生活を強いられていたが、 晴れて独立し、トリスカリ国王女のアシスタントに抜擢された。 ある日、王女の兄であるアレクから結婚を申し込まれる。 「礼金は弾むから、1年限定で僕の妻になってくれないか?」 亡父の跡を継いで国王になるには、妻を娶る必要があるという。 なぜ私なの? 親戚の家で爪弾きにされて育った私が王妃? 訝りながらも、慈善活動の資金を必要としていたヘスターは、 “ベッドはともにしないこと”を条件に、しぶしぶ承諾する。 だが、黒い瞳のセクシーな夫の魅力には抗いようもなくて……。 〈7つの愛のおとぎばなし 3〉は、『みにくいあひるの子』がテーマ。愛に恵まれず貧しい育ちのヒロインは、愛を信じない王子に絶対服従を誓う結婚をすることに。一方の王子は、壁の花にしか見えなかった地味なヒロインの華麗なる変身ぶりに目をみはり……。
孤高の富豪に捧げた夜は、 無垢な乙女に思わぬ誤算をもたらした。 リアは友人のバレエ公演会場のロビーで途方にくれていた。 チケットが見つからない……。と、現れた美貌の黒髪の男性に チケットを譲られ安堵する。いったい誰なのかしら? その夜、公演後の祝賀パーティで偶然再会した彼は テオドロス・サバスーーギリシアの富裕な銀行CEOだった。 身長が高すぎるのがコンプレックスで恋に臆病なリアだったが、 彼の巧みでセクシーな誘惑に、初めての情熱をかきたてられ、 気づけば熱く応えていた。ああ、彼は明日帰国してしまうのに。 なぜこんなにも彼に惹かれるの? 純潔を捧げたリアは、 やがてテオの銀行を訪ねるーー妊娠を告げるために。 リアが銀行の受付で追い返されかけたとき、現れたテオは、妊娠を知ると、子供のための別居結婚を提案。リアは愛のないプロポーズにショックを受けますが、おなかの子を思うと拒めなくて……。セクシーな作風で人気のN・アンダーソンが綴るピュアな初恋物語。
絶体絶命の乙女が助けを乞うたのは、 狙った獲物は必ず仕留める、放蕩富豪。 幼いころ里子になり、養父に疎まれても尽くしてきたケイティ。 だがある日、養父の借金を肩代わりする好色な老富豪に 花嫁として差し出されると知って、絶望の底に落とされた。 このまま言いなりになるほかないの? ケイティは途方にくれ、 少女時代を共に過ごしたアレッサンドロを10年ぶりに訪ねた。 放蕩者で鳴らす裕福な投資家となった彼は、とびきりセクシーで 危険な香りを放っている。だめよ、甘美な思い出は封印するの。 今日は色恋とは無縁の突拍子もない頼み事をするのだから。 ケイティは深く息を吸った。「わたしと結婚してほしいの」 意に染まぬ結婚から逃れるため、忘れえぬ初恋の男性と形だけの結婚をしたヒロイン。二人が決めた結婚の条件は“半年間の禁欲”。でも、夫はどんな美女でもたちまち夢中にしてしまう魅力の持ち主で……。スリリングな契約結婚ロマンスをお楽しみください。
夫に愛を求めてしまうのは、 そんなに罪なことなのでしょうか? まだ学生の妹を養うため、エティは昼も夜も働きづめだった。 ある日、職場のオーナーであるギリシア人富豪レオンに誘われ、 ディナーを楽しんだエティは、たちまち彼の魅力の虜となり、 誘惑されるまま一夜をともにしてしまう。 これは今夜かぎりの夢。彼は雲の上の人なのだから……。 数週間後、医師から妊娠を告げられ呆然とするエティに、 レオンは結婚を申し出た。「子どもには父親が必要だ。 きみへの経済援助もしよう。ただし僕は愛を信じていない」 憧れていた結婚とはほど遠い現実に、エティは身を震わせた。 しっとりとした大人の情感を描いて人気のナタリー・アンダーソン。本作でも、思いがけない妊娠により、手の届かない存在だったヒーローと結婚することになったヒロインの複雑な心のうちが切々と綴られています。情熱的なラブシーンとの対比も見どころです。
薔薇の香りに包まれて、 彼女は堕天使に身を捧げた。 貧しいグレイシーは病気の友人に頼まれ、富豪の屋敷に赴いて、 豪華な庭園の薔薇に水やりをしていた。 そこへ屋敷の主ラファエルが現れて不法侵入だと咎めると、 縮みあがるグレイシーにこう命じた。 「罪滅ぼしとして、今夜のパーティに僕と同行してもらう」 ラファエルの美貌と尊大さに圧倒され、彼女は思わず承諾する。 用意された白いドレスをまとい、夢のようなキスを交わすうち、 情熱に溺れたグレイシーは気づけば薔薇園で純潔を捧げていた。 だがラファエルには一夜の戯れ、身分の違いは明らかで……。 しっとりとした大人の情感を堪能できる逸作! 着実にファンを増やしているナタリー・アンダーソンが、身分違いの恋を描きます。まるで映画のワンシーンのような逢瀬の描写は要注目です。
傲慢な彼とはずみで交わしたキス。 胸のざわめきが止まないのは、なぜ? キャシーは突然勤務先に現れた国王イオルゴスの手で、 強引に宮殿へと連行された。結婚を間近に控えた彼の妹と キャシーの兄が駆け落ちしたとわかり、裏で手引きしたと 疑われているのだ。わたしは何も知らないわ! 揉み合いになった拍子にイオルゴスの唇が彼女の唇に重なり、 キャシーの全身を初めての熱い衝撃が貫いた。 ようやく容疑が晴れたあと、醜聞から君を守るためだと言って 王室の別荘に強引に連れてこられたキャシーは身を震わせた。 今すぐに逃げだしたい。でも……彼のことをもっと知りたい。 セクシーな作風が人気のナタリー・アンダーソンが描く、しっとりとした大人の情感が楽しめるロマンスです。あまりに無垢なヒロインを、なんとかして愛人にしようと企んだヒーローでしたが……。
事故の後遺症に苦しむトマスの面倒を見てほしいー。知人に頼まれ、ザラは居ても立ってもいられず彼の屋敷を訪ねた。彼女にとって大富豪のトマスは恩人であり、憧れの存在だった。両親亡きあと、おじに使用人同然にこき使われて成長したザラを、トマスは偽装結婚を申しでて救いだし、解放してくれたのだ。あの日の夢のような誓いのキス…彼は覚えているかしら?だがそんな物思いは残酷に打ち砕かれる。トマスは記憶を失い、ザラの存在すら忘れてしまっていた。揺れる想いをひた隠し、家政婦として彼に尽くそうと心に決めたザラだったが…。