小説むすび | 著者 : 小長光弘美

著者 : 小長光弘美

天使に愛のともしびを天使に愛のともしびを

命より大切な息子が、 白血病だなんて……! 生花店を営みながら10歳の息子ニックと暮らすマロリーは、ある日、 息子が白血病と診断され、無慈悲な運命に胸が潰れそうになった。 すがる思いで治療を受けに病院を訪れた際、 主治医の名を知ったマロリーは卒倒しかけたーーケント・バーガー! この11年間ずっと忘れようと努めてきた、息子の実の父親の名前だった。 ケントとは11年前の夏に惹かれ合って結ばれ、ニックを身ごもった。 だが、学会のためミラノのホテルに滞在中のケントに電話すると、 彼はすでにチェックアウトし、しかも女性と一緒だったと知らされた……。 でも今、真実は明かせない。話して担当を降りられたら困るのだ。 ニックの命を救うには、優秀なケントの腕が絶対に必要なのだから! 大人気のシークレットベビー・ロマンス! 創作コンテストで数々の受賞歴を誇る実力派作家ローナ・マイケルズが本邦初登場。マロリーはケントと息子が似ているので、周囲に、誰よりケントに親子関係を気づかれないか不安でたまらず……。珠玉の感動物語です。

招かれざる愛人招かれざる愛人

姉の忘れ形見を守る方法はひとつ。 非情な伯爵の愛人になること。 18歳のタラと姉は、貧困から抜け出そうともがいていた。 あるとき貴族階級の兄弟と知り合い、姉は弟と意気投合。 タラが困っておどおどしていると、兄のリュシアンに優しく 手を差し伸べられた。そしてそのまま夢の一夜を過ごすことに。 だが翌朝、彼の姿はなく、枕元には大金だけが置かれていた。 私を娼婦とでも思ったの? タラは密かに傷ついた。 2年後。姉とリュシアンの弟は結婚した直後に事故死し、 生まれたばかりの姪を引き取り育ててきたタラのもとに、 突然リュシアンから知らせが届いた。姪と養子縁組をするので 引き渡せという。彼は別人のように非情な伯爵へと変貌していた。 野心家の姉に操られ、フランス人伯爵と一夜の関係をもったヒロイン。2年後、事故死した姉夫婦の遺児の養育権を主張する彼と再会。幼い姪をめぐって争ううちに、彼への愛を自覚して……。しっとりとした大人のシンデレラ・ロマンスをお楽しみください。

夢の舞踏会と奪われた愛し子夢の舞踏会と奪われた愛し子

私は世継ぎを産み落としたの? 混乱の中、愛しい息子は奪われたーー! 里親の家庭をたらいまわしにされ、さみしく育ったソラス。 仮面舞踏会の夜、漆黒の髪と完璧な男らしい肉体を持つ ガレンに出会ってたちまち虜になり、純潔を捧げた。 だが妊娠に気づいたのは出産の1週間前ーーそして出産翌日、 国王の使者が来たのだ。あの夜の男性は国王陛下だったの? 極度の疲労で何も考えられず、差し出された書類にサインした。 大金と引き換えに赤ん坊を奪われるとも気づかずにーー。 だから子供を取り戻すため秘密のナイトクラブで王を誘惑した。 ソラスの顔も名前も知らない彼はまんまとのせられたが、 写真をたねに脅しても応じず言った。「君を王妃に迎えたい」 産んだばかりの赤ん坊を奪うという地獄のような仕打ちのあと、今になって王妃に迎えると言うヒーローの真意とは? 斬新な設定で人気のスター作家ジャッキー・アシェンデンの作品は、大スター作家ダニー・コリンズ好きのあなたに特におすすめします!

摩天楼のサンタクロース摩天楼のサンタクロース

クリスマスの喜びを彼と一緒に……。 ただそれだけが、シンデレラの願い。 毎週水曜日、ペッパーは朝から落ち着かず期待に胸を高鳴らせる。 彼女の小さなベーカリーに、サイモンというすてきな客が来店するから。 出逢って5カ月近くがたったころ、彼が大企業のCEOと知って驚いた。 ペッパーは8歳で母と死に別れ、その後、育ててくれた祖母も亡くなって 天涯孤独となってからは店の2階を住まいに、つましく暮らしてきた。 そんな自分には、サイモンは手の届かない遠い存在に思えたが、 彼の会社のパーティを手伝った夜、二人の間の壁が崩れ、情熱が溢れた。 だが、NYで最もセクシーで勢いのある実業家とされるサイモンとの恋は 世間の注目を集め、ペッパーは彼に迷惑をかけまいと別れを告げる。 ほどなく店と家を焼け出され、予期せぬ妊娠まで判明するとは……! おなかの子には、父親の顔を知らずに育った自分と同じ思いはさせたくないペッパー。ゆえあって生涯独り身を決め込むサイモンの決断は? クリスマスが嫌いなサイモンと、クリスマスが大好きなペッパーが粉雪舞う季節に繰り広げる、愛おしくて感動的なロマンス!

ひとりぼっちの妻ひとりぼっちの妻

キャロラインは富豪弁護士ジェイムズとお互い一目惚れで結婚したが、 気づけば、夫が留守がちな家でいつもひとりぼっち。 ジェイムズが彼女の友人を遠ざけ、主婦業に専念させたせいだ。 子供を望まない彼と妊娠をめぐって喧嘩になり、今は寝室も別。 なんとか話し合って解決しようと夫の職場を訪れたときなどは、 同僚女性を胸に抱く夫の後ろ姿を見てしまい、動揺するばかりだった。 そんなある日、昔の知人男性とでくわして思い出話に花が咲き、 キャロラインは久しぶりに声をあげて笑った。 それでも、また会わないかという誘いにすぐに返事ができなかったのは、 夫への罪悪感? いいえ、そうじゃない。彼女はふいに気づいたのだった。 目の前の魅力的な男性が霞むほど、私はまだ夫に焦がれている、と。 愛し合っているはずなのに、闇にのまれるように破綻していく夫婦。失いかけた愛を取り戻そうと懸命に闘うキャロラインの姿が、読む者の胸を突きます。ジェイムズが妻をひとりで家に置いておくのは、醜い独占欲か、愛の裏返しか。奇才C・ラムの話題作をご堪能あれ。

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